ブラック・スネーク・モーン
2008-07-24(Thu)

監督:クレイグ・ブリュワー
製作:2006年 アメリカ
出演:*サミュエル・L・ジャクソン *クリスティナ・リッチ *ジャスティン・ティンバーレイク
ネタバレあり
他の方のブログで「思ったより良かった」という評価を受けていた作品。
DVDパッケージの写真がどうも下品だし、(画像小さめにした)
「セックス依存症」などと言う過激な言葉が出てくるし、
この材料でどんないい話になるんだろうと興味がわきました。
確かに写真から受ける印象とはまるで違って、
病んでいた人間がみんなそれぞれ救われるというような、
とてもまともな話でした。
ただ設定が、奇をてらい過ぎた感じがしてね。。。う~む。
少女時代の虐待が原因でセックス依存症になった、
白人女性レイ(クリスティナ・リッチ)。
信心深く真面目に生きてきたのに、妻に逃げられ
傷付いた黒人男性ラザラス(サミュエル・L・ジャクソン)。
この二人の組み合わせがどうもしっくり来なかった。
女性側の私からすると、見ず知らずの強面のオジサン、
しかも女性を太い鎖で縛りつけるような危ないヤツの家に、
寝泊りするなんて、絶対有り得ないんですけど。
いくら優しい人でも、いくら「看病してやる」と言われても、
いくら恋人が入隊して一人ぼっちだとしても、
何のゆかりもないオジサンと二人きりの生活って、ムリ!!
話の設定の時点で否定的な気持ちがあるもんだから、
どうも感動するまではいきませんでした~
ただ、ラザラスの献身的な行動には胸を打たれましたよ。
レイは神が遣わしたとして、レイの中にある悪い病を追い払って
立ち直らせることが使命のように思い、
親身になって手を差し伸べてました。
そうしながら、自分自身も心の傷を癒し、
生きる力を取り戻していきましたね。
レイも鎖を自分に巻きつけ、病を封じ込める努力をし、
依存症との闘いの壮絶さを見せていました。
ブルースの精神が全体的に流れてたのは渋かったです。
ブルースは男女のすれ違いを歌ったものだとの語りがあるように、
哀愁が漂った歌です。
だけど哀しさだけじゃなく、力強さや明るさも持っています。
そしてなんと言っても魂の叫びでもあります。
ラザラスが自分の人生をブルースに込めて歌った時、
その叫びが心に響いてきました。
タイトルは、歌の「黒ヘビのうめき」から来てたんですね。
ラザラスは、自分の娘を嫁に出すかのように、
とことんレイの面倒をみましたね~ 赤の他人なのにね。
本当の親より、数倍も思いやりと愛情があった!
協力する牧師さんも誠実で良かったし、
ラザラスにほんのり恋心を抱く薬局のおばさんも良かった。
若い二人は、それぞれ問題を抱えていながらも、
力を合わせてやっていくんでしょうね。
評判通り、いい話にまとまっていました。
クリスティナ・リッチ、身体を張っての熱演にびっくり。
くびれたウェストがとっても魅力的だった!
私的には、ジャスティンの演技が見られて、うれしかったです。