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2008.07/18 [Fri]
ツォツィ

監督:ギャヴィン・フッド
製作:2005年 南アフリカ/イギリス
出演:*プレスリー・チェニヤハエ *テリー・フェト *ケネス・ンコースィ
銃を持つその手で、小さな命を拾った。
REMEMBER AFRICA!
また今年もアフリカを舞台とした、いい作品を観る事ができました。
主人公が 失っていた人間性を取り戻すという
シンプルなドラマですが、何と言っても俳優の目が良かった!
今作は、南アフリカのヨハネスブルグでの物語です。
地下鉄の走るビル街もあれば、みすぼらしいスラム街もあります。
主人公は、ツォツィ(不良)と呼ばれている、
ギャング仲間のリーダー的存在で、
スラム街のあばら屋で暮らしています。
やる事と言ったら、人からお金をまき上げる事。窃盗・傷害です。
貧しくて親はそばにいないし、教育も受けてないから、
暴力しか自分を守るものを知らないんですよね・・・
銃で人を撃ったりして、かなり酷い犯罪を犯してるから、
ヘタにかばう事はできないけど、
社会事情のせいで、荒んだ生活をしているとも言えます。
「ある子供」という映画を思い出しましたよ。
思慮に欠ける生活をしている少年少女を描いていて、
もっと社会が子供達に関心を持っていたら、
もう少しまともに生きられただろうにと思った作品です。
共通項として、両作品に赤ん坊が出てきます。
「ある子供」のブリュノは、赤ん坊に対して、
何の感情も抱かなかったところが、
今時らしいと言うのか、理解しがたい反応でした。
ツォツィは、それに比べると、もっと本能的で、
シンプルな思考回路をしています。
身を守るには暴力。人には弱みを見せない。
赤ん坊という小さくて弱い者が泣いていたら、助けようとする。
人間が本来持つ本能のままという部分に、まだ救いがあったと思います。
ツォツィは子供の頃、家庭の酷い状況から
家を夢中で飛び出し、土管をねぐらにして生きてきました。
驚くべき事に、南アフリカでは、そのような土管暮らしの
子供たちが大勢いるんです!ツォツイ予備軍がね!
胸が苦しくなるような光景ですよ。
一方で、草むらを隔てたところには、
裕福な者の近代的設備の整った邸宅が並んでます。
ひどい格差社会なんですね。。。
人に頼らず、ひたすら社会を睨みつけて生きてきたツォツィ。
でも、赤ん坊という無垢で無防備な者が全身で自分を
必要としてきた時、自然と眼差しが緩みました。
目の表情の変化が実に見事でした〜
近所の女性ミリアムが授乳する姿に、
母親の愛を思い出し追い求めるとは、
ツォツィ自身いくら突っ張っていても、まだ少年なんですね。
大きな母性に触れて、人間としての良心に徐々に目覚めていきます。
ツォツイは、身障者に「犬みたいになってもなぜ生き続ける」と
問いかけ、生きる意味をみつけようとするんですね。
そういう事を考え出して 初めて、
人間としての品位が持てるようになるんじゃないでしょうか。
暴力のほとんどは、突発的で衝動的なものだと言います。
それが取り返しのつかない事態を招く事も多いけど。
ツォツィがやっと最後になって
人間性と品位を取り戻したのを見たら、
もう一度だけ、チャンスを与えてやってほしいと、
思ったりもしました。主人公だからかな。
音楽が、リズムのしっかりしたHIPHOPでカッコよかったです。
#2005年アカデミー賞外国語映画賞受賞
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あっちはほんとイマドキな感じで、
犯罪の程度は軽い(殺しなどではない)とはいえ、
ツォツィより救い様がない感じがしたな〜☆
ツォツィも、オジサンの小銭の缶を蹴っ飛ばした時は
「ヒッ、ヒドいー!!」と思いましたが^^;
格差社会・・・なんとかできないのかな。
ああいう生活をしてる子供達が実際いるなんて
考えるとやり切れませんね。