イノセンス
2008-07-12(Sat)

監督:押井守
製作:2004年 日本
イノセンス、それは、いのち。
「マトリックス」「スピードレーサー」を撮ったウォシャウスキー兄弟にも
影響を与えたと言われている押井守。
「攻殻機動隊2.0」「スカイ・クロラ」公開に合わせて観てみました。
これを観た人、きっと、あんまりいないよね・・・
これは、攻殻機動隊というアニメの続編に当たるらしいです。
私は、全くアニメの事は知らないので、
予備知識編が最初に編集されていて、助かりました。
これがなかったら、さっぱり分からなかったところです。
近未来の日本、人間とサイボーグ(機械化人間)とロボット(人形・機械)が
共存している社会です。
ある日、ロボットが所有者を殺す事件が起き、
公安9課のバトー刑事が捜査する事になります。
バトー刑事はハッカーに妨害されながらも、
事件の真相に近付いていきます。
バトー刑事も、電脳や義体が組み込まれたサイボーグ化された人間です。
(サイボーグでも男型はアンドロイド、女型はガイノイドと言うんですね)
機械と人間の違いは、
ゴースト(人間としての精神=アイデンティティ)があるかないかという事。
この作品は、このあたりをテーマにしているんだと思います。
電脳がネットワークと繋がり、あらゆる情報に溢れると、
自分の記憶や考えは、自分のものなのかどうかさえ、曖昧ですよね。
もはや人間としての精神は存在するのだろうか。
バトーの記憶に残っているという謎の人物 素子は、
機械化された自分が、はたして人間と言えるのかどうかと悩み、
姿を消しているんですね。
素子を思うバトー自身も、人間とサイボーグの違いに葛藤し、
アイデンティティの不安定さに強い孤独を抱いています。
これが、ちょっと心に沁みる・・・
この映画での後半で分かるのは、
どうやら素子は肉体という実態を捨てて、
ネットワーク上に生命体として生き続けているようだ・・・・
~ようだと言うのは、実は途中で寝てしまって記憶がない・・ハハ(;^_^;
やっぱり、噂の通り、難解な作品でした。
登場人物がやたら長いセリフを言う。
しかも、哲学的な言い回しを多用するんで、
情報としてなかなか消化できませんでした~
何も、そこまでややこしいセリフにせんでもいいんじゃないの??
ただ、映像は素晴らしかったです。
CGもアニメ部分も、実写では絶対に作り出せない絵です。
音楽に関しても、無国籍風で面白かった。
ただ、途中で寝た所を、もう一度確認しようという気がしませんでした(^_^;