コンスタンティン
2008-06-10(Tue)

監督:フランシス・ローレンス
製作:2005年 アメリカ
出演:*キアヌ・リーブス *レイチェル・ワイズ *シャイア・ラブーフ *ジャイモン・フンスー
天国と地獄のエージェント
フランシス・ローレンス監督が「アイ・アム・レジェンド」の前に撮った作品です。
この作品には大天使ガブリエル・堕天使ルシファーの
名前が出てくるように、キリスト教色の強いものだと分かります。
宗教に詳しければ、もっともっと理解が深まり楽しめたかも。
それでも、知識不足な私でも、オカルトスリラーとして、けっこう楽しめましたよ。
天国も地獄も、現実の人間世界のすぐ隣にあるという、
奇想天外な設定が面白いし、
天使・悪魔と人間とのハーフみたいなハーフブリードが
存在するというのも、興味をそそられる材料です。
地獄の風景などは、おどろおどろしくて吸い込まれそう~!
そんな想像外の迫力映像を、驚きを持って観る事ができました。
キリスト教では、自殺は大罪、地獄行き。
これは、キリスト教でなくても、「オーラの泉」でよく聞くから、
霊的世界では常識かもしれませんね。(≧ε≦)
コンスタンティン(キアヌ)は、人間界に潜む悪魔を
見分ける事のできる能力を持ち、悪魔祓いの仕事をしています。
それは、自殺を図ってしまい、地獄行きが決定してしまったものの、
地獄の恐ろしさを垣間見て、こりゃたまらんって事で、
人間に貢献をして神様へ点数稼ぎをしてるわけです。
そしてヘビースモーカーのため、末期の肺ガンを患い、
いつ命を絶たれるか分からない状況です。
同じように特殊能力を持つ女性がストーリーに絡んできて、
コンスタンティンの「自己犠牲」が生まれます。
この自己犠牲が出てくるラストは面白い展開でした。
自分はどうなろうとも、人を救いたい・・・
それは自分の一切の欲を捨てた崇高な精神ですからね。
自己犠牲を行った者は地獄へ行けないんです。
この映画が行きつくのは「全ては神の配剤だ」と言う事。
肺ガン末期だった男が、マモンの企みを阻止し、
地獄にも天国にも行かず、再び人間界で生かされるのは、
全て、神の思し召しという事なんです。
神が出てくると分かりにくいけど、
人に起こる物事には意味があるという解釈なら理解できます。
サタン・ルシファーのピーター・ストーメアが、
すごくいい味を出していて、最高です!
サタンらしくない白スーツで強烈な個性を放ってるんだもの★
コンスタンティンが、自分の命を懸けて頼み事をしたら、
軽く「よし」(Fine. It’s done.)ってやってのけるシーン、
めちゃくちゃ気に入ってます。(^^)