ヘアスプレー
2008-05-26(Mon)

監督:アダム・シャンクマン
製作:2007年 アメリカ
出演:*ニッキー・ブロンスキー *ジョン・トラボルタ *ザック・エフロン
ハマる!ハジケる!ハチキレる!?
いや~、これめちゃくちゃ楽しかった~♪
今まで観たミュージカルの中で一番楽しかったかも。
(それほど多くを観てるわけじゃないけど)
名作と呼ばれる良いミュージカル映画は他にもありますよ。
でもこれは、とにかくワクワク気分がずっと続いて、
ニコニコ笑顔で終われるんですよ~

作品は、いきなり主人公トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の
歌で始まります。 うわっ、あたまデカッ!
♪Good Morning Baltimore♪から一気に歌とダンスに乗せられて、
エンドロールまで走っていっちゃう。ほんとに切れ目がない。
授業が終わるあたりから2曲目がすぐ始まり、
コーニー・コリンズ・ショーのテレビ画面へと移っていきます。
日常とコーニー・コリンズ・ショーの境目がなく、
まるで、映画全体がショーそのものなんですよね。
もっと良かったのは、居残りクラスから黒人街へ行くシーン。
街の中、バスの中、ずっと歌いながらダンスしながら、
見事な流れで見せていくの!こういうの、今までなかったよね。
60年代の初めって、時代の変革期だったんですね。
差別や偏見が少しずつ解消されつつあるんだけど、
一部の人たちには、まだ新しい価値観は受け入れられなかった。
だけど、トレーシーはいつもバイタリティに溢れて、
新しい世界の扉を開いていきます。
人種問題や見かけによる差別・偏見、いろいろ含めて、
「人と違う事が受け入れられる」「世の中はどんどん変わっている」と
歌い、ポジティブな面を見せてくれるの。
新しいスタートをしようと、明るく爽やかに訴えている映画なんですね。
この時代を境に、黒人差別などは少しずつ減って、
その後、黒人音楽・ダンスが流行するようになったわけね。
♪The New Girl in Town♪で、白人の三人組から黒人の三人組に
スイッチした時、いかに黒人の歌とダンスにパワーがあるか、
その差がよ~く分かって、面白かったです。
三人組が多かったのは、「ドリームガールズ」を意識してたのかな?
母親はあれダメこれダメと止めるけど、
それは子供を心配しての事なんですよ。
父親はおおらかな気持ちで「ビッグに行け」と言えてもね。
母親と父親の違いが出て、ここも面白かったです。
特に父親のセリフでグッときたのが、
「パパとママの世界は玄関のドアまで。
だがお前は、はるか先を見ている。
こっちがお前から学ぶよ。」
我が子を尊敬する粋なセリフ、いいね~
音楽とダンスが楽しいのが一番の魅力だけど、
登場する人全員のキャラが立っているのも大きな魅力。
DVDパッケージに出ているどの人もみ~んな好き!
トレーシーは天真爛漫という言葉がピッタリ。
歌って踊る事が楽しくてたまらないのがよく分かります。
何に対しても偏見がなく、好きなもの正しいと思うものには
躊躇なく進んでいける女の子。
そのママ、ジョン・トラボルタはダイナマイトバディで、
チマチマとアイロンをかけたりして、キュートだわ~(≧∇≦)ノ彡☆
さすがダンスをやらせたら見事なもんで、
ラストで思いっきり弾けたシーンは最高だった!
クイーン・ラティファの肝っ玉母さんぶりも堂に入ってて、
デモ行進の時に歌った曲は、感動的だった~
ザック・エフロンもキマってた。高校生には見えないけど。
シーウィード役の子は、ダンスにキレがあってカッコ良かった~
憎たらしい母娘でさえも、面白いキャラで好きだわ~
私が特に気に入ったのは、ジェームズ・マースデン。
「X-MEN」「きみに読む物語」とは全然違ってすっごくイキイキとしてた。
差別撤廃に毅然としていて見ているこちらもいい気分になれました。
今作には、好きと思えるところがいっぱいあって、
本当に楽しくてハッピーな気分になれたわ~~☆・:サンキュー!