親切なクムジャさん
2008-05-01(Thu)

監督:パク・チャヌク
製作:2005年 韓国
出演:*イ・ヨンエ *チェ・ミンシク *フォン・イェヨン *キム・シク
最後の復讐が、一番哀しく、美しい。パク・チャヌク監督の復讐3部作の完結編。
復讐というテーマとミスマッチな「親切な」と言う
タイトルは、皮肉を含んでますね~
でも、確かに、クムジャさんは親切でしたよ。
ある場所ではね!
自分の計画に利用するためには何でもやりましたよ。
他の作品のように、淡々と事を成し遂げるんだろうなと想像してました。
それはあまりにもそのまま、ドンデン返しもなく
進んでいったので、拍子抜けしたくらいです。復讐方法には、うなりましたけどね。
う~ん、ここまでやるのか・・・・
復讐される者にとって、
この上ない苦痛と言う点では
共通しています。
う~ん、やっぱり、ここまではやれないだろう・・・
これは映画ならではの世界ですね。
虚構の世界。現実的じゃあない。あのビニールコート姿で順番を待つとか、
終わった後、機械的に片付けるとか、
みんなで写真を撮るとか、
状況が状況だけに笑えなかったけど、
妙な画のオンパレードに、
残酷さをコミカルテイストで味付けする、
独特な世界観は面白かったです。それから、ウンザリしたのは、また出たエロシーン。
その人物のえげつなさを描こうとしたのかもしれないけど。
この監督、ほんとにスキ者なんだね。なくてもいいシーンでしょ。
そこを見せておいて、ラストの犯人への実行を、
バッサリとカットするとは、アンバランスに思えました。
いや、私は、血しぶきは見たくなかったから、良かったですよ。(;^_^;
内容としては肩透かしをくらった感じはしましたが、
イ・ヨンエの演技にはものすごく引き込まれました。その時その時で、表情が全く違うんです。
親切な時のマリア様のような笑顔、
復讐を実行し始めた時の赤いアイシャドーの冷淡な顔。
特に仕事を終えた後の、泣き笑いの顔は、
あらゆる感情が湧き出てくる何とも言えない表情で、
見ていて身震いしました!
今作は、この顔を見られただけで充分価値がありました。て言うか、この顔を見せたくて、この作品を作ったのかな?
結局、どんな理由であれ、一度手を汚したら、
豆腐のように白くは戻れないのです。いくら、被害者家族の前で指を切断して謝っても、
被害者の分までもと思って復讐をしても、
被害者の気持ちが晴れる事はないでしょうし、
自分の気持ちが晴れる事もありません。
復讐からは何も生まれないし、贖罪にはならないんですよね。
無垢なものへのあこがれを娘に託すしかないです。。
「白く生きて・・・」
テーマ : 私が観た映画&DVD
ジャンル : 映画
コメントの投稿
コメント
復讐シーン。あの心理攻撃はスゴかったですね~
こうして読むとかなり私も忘れてます^^;
指切るシーンなんてあったっけ?
ラストの表情も特になんとも思わんかったような・・・
それにあの豆腐って・・・。コメディ?なんてチョッピリ思ったり★
「私のようなアホは、豆腐のカドに頭ぶつけて死ね!」って事かな~なんて(ーー;)
やっぱり、この作品は復讐シーン以外、印象が薄い気がします。
ラストの表情は、覚えているけど何とも思わなかったって事ですか?
一番凄味があったと私は思ったんだけどなあ~(^_^;
豆腐のカドに・・・って、日本も韓国も同じなのかしら。
豆腐の「カドサブツニダ」とか言っちゃって。(≧∇≦)ノ彡☆
刑務所から出てきた時に豆腐を差し出されるシーンがあるけど、
韓国の風習で「豆腐のように白い心でいて、二度と刑務所に戻らない」
という意味があるらしいですよ。
ラストの表情は。思い出せません><全然記憶にないな~★
泣き笑いみたいな感じで、豆腐を手づかみしてモガモガ食べてたような・・・
あってる??
それはハングルに決まってるでしょう~(≧ε≦)
ラストと言うか、正確には復讐が終わった直後の顔なんです。
極限の精神状態を抜けて、事を果たした安堵の表情から、
しだいに、許しを請う苦悶や葛藤に変化して、
結局は贖罪とならない空虚感、自嘲、そういったものを表現して
長いアップで全て見せてくれたのには、感動しました~★
本当のラストでは、白いケーキをモガモガ食べてましたよ。
白くなりたいけどなれないみたいな、こちらも泣き笑いの顔でした。
いつか見たいと思いつつ
なぜか タイミングが悪い(深夜とか放送かな?)
いつか・・・見るゾー!(笑)
まーこ♪さんは、チャングムでイ・ヨンエさんのファンになったんですよね。
これまでの清純なイメージをかなり覆してますので要注意です。
今は録画という手段がありますので活用して、見てね(^^)
YANさんこんばんは
指切ったのも、計算なんだろうか?
そんな気もする
復讐終わった後のハンニャみたいな顔ね
ここがポイントだと、うん、あの顔撮りたかったんだろと思います
子供に無垢なこころを託すなら、子供には会いに行かない
子供を愛してたら絶対にみせたくない姿でしょう?
こんなことするんなら、子供の前に現れちゃダメだよね
たまたま観た作品だけど、後味はよくないし好きな作品ではなかったけど
観て損はなかったなぁ
こんにちは!
全てが計算の上での行動のような気がするよね~
したたかな女だったもん。
観てからかなり経ったので、あまり覚えてないけど、
そのハンニャみたいな顔と復讐シーンは強烈でした!
表情の変化にはイ・ヨンエさんの演技力のすごさを感じたわ~
あそこまでの復讐って、ほんと凄まじいよね。
韓国映画は恋愛映画よりも、こういう人間の暗闇を描いたもののほうが、
断然すごさを感じます。とことんやっちゃうもん。
邦画にはあまりないジャンルじゃない?
邦画もあまりみないけど・・みるのはマイナーイケメンのマイナー映画くらい(笑)
日本だと、リアルに復讐より怨念となって
テレビから出てきたりする気がするにゃ
コメントを要求したわけじゃなかったんだけど、
どうもお返事をありがとうね~(^▽^;)
マイナーイケメンは全然分からない。マイナーだもんね・・・(;_;)
復讐を扱った邦画もあると思うんだけど、
例えばこの前の「重力ピエロ」みたいに、
復讐者にもそれなりの理由があるって事に重きを置いて、
感情移入させて、「せつなく」描くパターンが多いような。
復讐の実行部分もあまりグロくしないよね。
テレビから出てくるのは、もう死んでる人。ジャンルが違い過ぎる~(^^;
コレ復讐3部作なんですね~
1作目も2作目もまだみてないけれど^;
イ・ヨンエさんの後半の破顔した表情が凄く良かった、と私も思います
泣き笑いというのか、その般若のような顔がまた恐ろしくも美しかった
色に突起した描き方だったのも良かったですね。復讐の赤、純真な白。
コミカルな描き方でしたが不快にもならず
(かわりに突っ込みたい所はたくさんあったけど/笑)
独特の味わいを残してくれましたね
こんにちは!
3部作でも前後関係の無い別の作品なので、
順番はバラバラでも問題無いですよ。
今の韓国映画では当たり前の猟奇路線ですが、
当時、復讐劇の3作はなかなかの衝撃でした!
イ・ヨンエさんのあの表情に感動したのを覚えています。
アップでいろんな感情を表してましたね!素晴らしかった★
グロと笑いのミスマッチは奇妙で、韓国作品独特でした。
親切なクムジャさん プレミアム・エディション [DVD](2006/03/24)イ・ヨンエチェ・ミンシク商品詳細を見る
2005 韓国
監督:パク・チャヌ...
いや~ほんとクムジャさんは親切でしたよ。勿論それには裏の顔があったりするのですが。そりゃそうだよね。
それにしても、イ・ヨンエさんの演技力には脱帽しました。天使のような美しい顔、復讐者としての般若の顔、そして、後半の破顔した顔、どれも素晴らしかった。慈...