ジャンパー
2008-03-14(Fri)

監督:ダグ・リーマン
製作:2007年 アメリカ
原作:スティーヴン・グールド「ジャンパー 跳ぶ少年」
出演:*ヘンデン・クリステンセン *ジェイミー・ベル *サミュエル・L・ジャクソン
行き先、無制限
珍しく、丸っと一日フリーになったので、
ハデな映画を観ようと、旦那と「ジャンパー」を観てきました。
15歳の時にテレポートできる超能力がある事を自覚した
デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、
それまでの生活に見切りをつけ、
世界を自由に飛び回るという気ままな生活を始めた。
テレポート能力、いいよね~ 誰でも欲しいと思うよね~
やっぱり、まず世界中を見て回りたいと思うでしょう。
そんな万人の思いを、実際の映像で見せてもらえて、
うわ~っと言う爽快感がありました。
瞬間移動する時の映像がカッコいい!
デヴィッドは、瞬時にスフィンクスの頭上で日光浴、
フィジーの高波でサーフィン。雄大な地球が自分の庭!
私なら北極でオーロラに抱かれ、南極のペンギンと遊びたいわあ。
目にした事のある場所ならテレポートできる設定だけど、
銀行の金庫室ってどうなの?
銀行の一般トイレ通路脇に、大金庫の扉があって 開いている?
そんな銀行、ないやろ!
超能力を持ったら、銀行のお金を拝借するのって、
あながち ない事じゃないかもね。そりゃいかんけどね、それは。
でも、あるところから拝借するって考えは頭をよぎるもんです。
だけどせめて、施設に寄付するとか、困っている人に渡すとか、
普通、特別な能力を授かった事に感謝して社会貢献しない?
このデヴィッドは、自分の周囲半径5mくらいの事しか
考えてないもんだから、発想が貧困なんですよね。
贅沢し、自由奔放で、好きな女の子と仲良くし、
自分をいじめたいやな奴をこらしめたい。
それくらいしか考えない、今時の典型です。
そこへジャンパーを抹殺しようとする組織パラディンが、
突然襲ってきます。これは魔女狩りみたいなもんでしょうか?
悪の組織ではないんだけど、
いきなり恐い顔をして襲撃してくるし、
情け容赦ないやり口なので、恐ろしい相手にしか見えません。
ジャンパーvsパラディンの白熱の戦いが、
瞬時に場所を移動しながら、スピーディーに繰り広げられます。
動きが、もうほんとに速い速い!
どこにいるのか見失いそうになります。
そのチェイスはすごいけど、
結局、ジャンパーにもパラディンにも感情移入できないんだよね。
どちらにも共感できないからね。
そこが、この作品をイマイチにしているんです。
でも、俳優は良かったです。
ヘイデンは上目使いで、その視線は粘りつくようにセクシ~★
ジャンパー仲間のジェイミー・ベルは「リトル・ダンサー」から
こんなに大きくなったんだな~って感慨もひとしお。
彼の役のほうが、苦労人で危機感を持っていて良かったね。
ミリーの少女時代のアンナソフィア・ロブは、さらに人気が出そう。
母と子の悲しい運命もチラッと見せただけで、
いかにもこれは序章という感じでした。
実は今回も、私は途中で居眠りをしてしまいました~(^_^;
まあ、「パイレーツ」でも「スパイダーマン」でも居眠りするんだから、
作品の面白さとは関係ありませんよ。
劇場だろうと家だろうと、背もたれイスに座ると睡魔が襲ってきます。
家なら、DVDを戻して観ればいいけど、劇場だとそうはいかないからね・・・
旦那と後で話してストーリーを復習してみたら、
大切な人が殺されたシーンも大切な人が突然現れたシーンも
私は見逃していたようです。(^_^;トホホ・・・
ほんとに私は劇場鑑賞に向かない!
たった1時間半の作品なのに、私は何を観てきたんでしょうね。
この感想記事もアテにならんわあ。