Rocking Chair Blog

旧作を中心とした映画のブログです たまに音楽の話題もあります

Entries

アマデウス

アマデウス

監督:ミロス・ファアマン
製作:1984年アメリカ
出演:*F.マーリー・エイブラハム *トム・ハルス *エリザベス・ベリッジ

音楽史上ただ一人の天才、モーツァルト。
その音楽と愛に彩られた短くも華麗なる35年の生涯。


「カッコーの巣の上で」と同じ監督で、
しかも、こちらもアカデミー賞総ナメした作品です。

天才音楽家モーツァルト(トム・ハルス)のそばにいて、
その才能に嫉妬し苦しみ続けたサリエリ(エイブラハム)の物語です。
モーツァルトを描きながら、主役はサリエリです。

「神は、粗野で傲慢な小男に天賦の才能を与えたのに、
努力する自分には『世に名を残したい』という切望だけを与えた」と、
嘆くサリエリの苦悩が中心にあります。
嫉妬と愛という普遍の感情がテーマなので、
誰でも共感できる内容だと思います。

モーツァルトは、天才ゆえに傲慢で身勝手。
まず、バッカみたいな笑い方には、引きましたね。
「アッハハハハ・・!」ってさ。
これが、モーツァルトなの? こんな下品で粗野なヤツだったの?

だけど、モーツァルトが紡ぎ出す楽曲は、さすがにどれも素晴らしい!
オープニングシーンから使われていて、引き込まれました〜
オペラ舞台の再現などは、涙が出そうなくらいの豪華さです。

それに、前半部分では傍若無人さが強く出てますが、
後半部分になると、父親という弱点を持っていたり、
「許してくれ」と初めて他人に向けて心ある言葉を言ったりして、
人間らしい弱い一面も見せてくれます。

サリエリは自虐的に、自分自身を
「我はこの世の凡庸なる者の守り神」と表現しますが、
実際はかなりの才能がありました。
天才ではないが秀才。

それゆえに、彼はモーツァルトの類まれなる才能が分かってしまうんです。

サリエリは、モーツァルトの才能に対する一番の理解者であったし、
一番の執着者であったわけです。

自分にはない、モーツァルトの天分が理解できてしまうだけに、
逆に哀しくて切なかった・・・

愛と憎しみは紙一重であるという事が、
エイブラハムの細やかな演技に、よ〜く出ていてそれは見事です!

当時の衣装やオペラ舞台など、豪華絢爛!! 見所満載です。

1984年アカデミー賞作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞・
衣装デザイン賞・メイクアップ賞・音響賞 受賞
  • [No Tag]

*Comment

同じ監督でしたか… 

映画館で見ました。
感動と感激と驚きに満ちた感想を持ったきがする。
それ以来、再見してませんが見たくなりました。
  • posted by 夢眠 
  • URL 
  • 2008.02/09 21:09分 
  • [Edit]

NoTitle 

YANさん、こんばんは!
私もこれは確か映画館で観て、かなり感動したことを覚えてます。
この映画、タイトルも含めモーツァルトを描いた映画なのに、テーマはサリエリというのが渋いですよね。
そして、サリエリを演じたエイブラハム!これがまた渋い。
私も凡人の一人ですから、苦悩とか嫉妬心、嫉妬する自分に対する蔑みみたいなものもよく分かり、
感情移入しました。
そして、さすがに音楽も良かったですね。
実は、クラシックも結構好きでモーツァルトも割とよく聴いてたんですが、この映画を観て以来、交響曲25番が定番になりました。
  • posted by CD 
  • URL 
  • 2008.02/09 22:06分 
  • [Edit]

夢眠さんへ 

アカデミー賞という大きな賞を2度ももらえるとは、すごい監督ですが、
他の作品は知りません・・・
これは、まさに劇場向きの作品ですよね〜!感動と感激と驚き・・・でしょうねえ。

私はDVD鑑賞でしたが、長いからside1とside2に分かれてました。
ところがディスクは一枚しかなかったので、半分観たところで返却しに行って、
「これ一枚しか入ってませんでしたよ」と言ったら、「両面観てください」と
言われ、なんと一枚の表裏が観られるようになってたんですよ。
料金を2回分払って1作品を観ました。(^^ゞ
夢眠さん、再見する時は気を付けて下さいね★
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.02/11 13:22分 
  • [Edit]

CDさんへ 

CDさんも劇場鑑賞でしたか。豪華絢爛さにも圧倒されたでしょうね〜
エイブラハムの演技が良かったですよね。アカデミー賞を獲ったのは彼でしょ?
観客はみんなサリエリの立場に共感して観た事だと思いますよ。
天才なんて、世の中のほんの一握りなんですから。
誰もが、世の中の選ばれし者への 妬み憧れ嘆きを少なからず持ってるものです。
でも、サリエリにはモーツァルトに対する愛情も感じられましたよね。

交響曲25番は、映画のオープニングで流れてましたね〜!
なんか胸騒ぎがするような、自分の内から何かが目覚めるような、
そんな曲で私も好きです。クラッシクもたまに聴くといいですよね!
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.02/11 13:25分 
  • [Edit]

NoTitle 

YANさん、こんばんわ。
もう、大昔ですが、見ました。
息をつけないほどに緊迫したシーンの連続で、
夢中になってみたのを覚えています。
サリエリは、モーツァルトの才能を憎み、同時に、愛していたんでしょうね。望んでも決して得られないものに対する狂気に満ちた愛憎。ああ、また見たくなりました。

それじゃ、また。
  • posted by ヤン 
  • URL 
  • 2008.02/11 22:52分 
  • [Edit]

NoTitle 

俺の人生の中で(といってもたかだか22年ですが)、五本の指に入る映画です、この作品。見終わってから放心状態になりました。
ストーリー・構成・音楽・役者の演技・映像、すべてにおいて非の打ち所がない。
モーツァルトが変人なのは、「天才ゆえの狂気」みたいなものを出したかったんでしょう。
モーツァルトを憎むことは出来ても、彼の音楽は愛さずにはいられない。
だからこそモーツァルトが、モーツァルトに才を与えた神が憎い。
それがサリエリとモーツァルトの悲劇になっちゃう。
いやー深いですねぇ。
神の目からすれば、サリエリは喜劇を踊る道化なんでしょう。
この作品、悲劇と喜劇のバランスが絶妙だと思います。
もうこんな作品出てこないんでしょうね…。
  • posted by エレン 
  • URL 
  • 2008.02/11 23:11分 
  • [Edit]

ヤンさんへ 

大昔ですか! 確かに四半世紀も前の作品ですからね〜
それでも全く色褪せないのは、さすが名作ですよね★
サリエリ側からの狂気に満ちた愛憎を描いたというところが、
観る者の心を掴んだのかもしれませんね。
そして、サリエリがただの凡人だったら嫉妬心も陳腐なものだけど、
非凡なサリエリがモーツァルトの楽譜を見ただけで、
「素晴らしい」と驚愕するから、よりモーツァルトの天分が伝わってくるんですよね。
これは、飛行機の中では観られないでしょう?(^_^;
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.02/12 16:19分 
  • [Edit]

エレンさんへ 

この映画が出来た頃にまだ生まれてなかった人の 心を揺さぶるほどの
素晴らしい作品なんですね、これは!うれしくなっちゃうなあ〜♪
しかしエレンさんは、古い作品をさかのぼって よく鑑賞されてますね〜

それにこの作品に対する深い考察にも感心します。
モーツァルトのあの笑い方は、今でも好きじゃないんだけど、
「天才ゆえの狂気」なら仕方ないですね〜許してやるか(≧ε≦)
モーツァルトが狂気でも、彼の音楽は天の賜物ですからね。

私は、この作品に喜劇を感じた事はありませんでしたが、
サリエリのポジションとしては道化師になるのかな?
サリエリ自身が自分を自虐的に滑稽とするのはありですが、
私は彼をそんな風には思いませんでしたよ。
サリエリに肩入れしたくなっちゃうせいかもしれませんね。
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.02/12 16:23分 
  • [Edit]

モーツァルト!? 

見ましたが 昔なので記憶が
この映画に 描かれた「モーツァルト」の下品さには
歓喜しましたが(笑)
えーーっ 「いいの?こんな風に描いて!」
確かに 天才って その他の事には 無頓着で
「変人」な所も多いようで・・・。
音楽が 素晴らしいので 人格も素敵な人だと
思う・・・思いたいですよね?

でも 「サリエリ」は 1番の理解者で 愛してたんですよね?

ホットペツパーのCMにも 使われてましたよね?

  • posted by まーこ♪ 
  • URL 
  • 2008.02/12 19:29分 
  • [Edit]

まーこ♪さんへ 

まーこ♪さん、こんにちは!
そうですよね〜 このモーツァルトは笑い方も下品だし、
遊びまわって、好感度低かったですよね。
この映画を観て、音楽とのギャップにびっくりしちゃいましたよ〜
音楽は上品で宮廷音楽って雰囲気でしょう?
天は二物を与えずが、モーツァルトには当てはまってましたね。

ああ、かなり前のホットペッパーでやってましたね!
サリエリがピアノの前で楽譜を見てるところだったかな?
おなじみの、いい加減な吹き替えがついてました(≧∇≦)ノ彡☆
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.02/13 14:37分 
  • [Edit]

人の幸せ 

YANさん。こんにちは。

 この記事に誘われて再度見ました。
 前回では愛憎入り混じったサリエリの心理描写に圧倒されましたが、今回印象に残ったのは、信心深かったはずのサリエリが、神への信仰心を無くし、憎むまでになってしまった心情でした。なぜ、ああなってしまったのか。それでも彼は幸せだったのかもしれませんね。

 それじゃ、また。
  • posted by ヤン 
  • URL 
  • 2008.07/22 08:02分 
  • [Edit]

ヤンさんへ 

こんにちは!
ヤンさんの再鑑賞のきっかけになったとは、うれしいです〜
2度目だと、以前と感じ方が違ってきましたか。
サリエリの心情に深く入り込んで考える事ができたんですね。
違った視点で見られて、またさらにお気に入り度が増しましたね。
私も、もう一度観直したい作品がたくさんありますよ。
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.07/22 16:51分 
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。

*Trackback

トラックバックURL
http://yanrock.blog78.fc2.com/tb.php/277-d0154b36

アマデウス

神の声を代弁する才能をもつ男。 方や、その価値を認めることしかできなかった男。 必死に望んでも得られなかった才能。 その才能に対す...

Menu

映画50音順索引

各記事とリンクしています。お気軽にコメントしていただけるとうれしいです。

「あ行」
■I am Sam アイ・アム・サム
■アイ・アム・レジェンド
■アイデンティティ
■アイランド
■アマデウス
■ある子供
■イノセンス
■ウォルター少年と、夏の休日
■海を飛ぶ夢
■ヴィレッジ
■英雄HERO
■エイリアンvs.プレデター
■es[エス]
■X-MEN:ファイナル・ディシジョン
■オペラ座の怪人
■オールド・ボーイ
「か行」
■隠された記憶
■カサノバ
■ガタカ
■かもめ食堂
■カッコーの巣の上で
■キサラギ
■きみに読む物語
■ギルバート・グレイプ
■銀河ヒッチハイク・ガイド
■クラッシュ
■グエムルー漢江の怪物ー
■グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
■グッド・シェパード
■グッバイ、レーニン!
■コラテラル
■コンスタンティン
「さ行」
■サイドウェイ
■サイン
■殺人の追憶
■サンシャイン2057
■THE有頂天ホテル
■ザ・ハリケーン
■シカゴ
■シザーハンズ
■ショコラ
■親切なクムジャさん
■シンデレラマン
■シークレット・ウィンドウ
■シービスケット
■ジャンパー
■主人公は僕だった
■ジョンQ最後の決断
■スイミング・プール
■スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
■スクール・オブ・ロック
■ステイ
■スパイダーマン3
■300<スリーハンドレッド>
■スリーピー・ホロウ
■セルラー
■ソウ
■ソウ2
■ソウ3
■それでもボクはやってない
■ゾディアック
「た行」
■タイムマシン
■ダイ・ハード4.0
■007/カジノ・ロワイヤル
■ターミナル
■ターミネーター2
■ダークナイト
■着信アリ
■チャーリーとチョコレート工場
■ツォツィ
■手紙
■デイ・アフター・トゥモロー
■ディパーテッド
■デジャヴ
■DEATH NOTE デスノート 前編
■DEATH NOTE デスノート the Last name
■電車男
■トゥモロー・ワールド
■トランスフォーマー
■トーク・トゥ・ハー
■ドリームガールズ
「な行」
■ナイロビの蜂
■ナショナル・トレジャー
■ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記
■21グラム
■28日後...
■28週後...
■ニューオーリンズ・トライアル
■ネバーランド
「は行」
■ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
■ハルク
■半落ち
■ハンニバル・ライジング
■バタフライ・エフェクト
■バットマン・ビギンズ
■バッド・エデュケーション
■バベル
■パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
■パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
■パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
■パフューム ある人殺しの物語
■英雄HERO
■ビヨンドtheシー〜夢みるように歌えば〜
■ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]
■復讐者に憐れみを
■フラガール
■ブラック・スネーク・モーン
■ブラック・ダリア
■ブラッド・ダイヤモンド
■プレステージ
■ブロウ
■ブロークバック・マウンテン
■ヘアスプレー
■ペイチェック 消された記憶
■北京ヴァイオリン
■ホテル・ルワンダ
■ぼくの神さま
■ボーン・アイデンティティ
■ボーン・アルティメイタム
■ボーン・スプレマシー
「ま行」
■マシニスト
■マッチポイント
■マルホランド・ドライブ
■Mr.& Mrs.スミス
■ミスティック・リバー
■M:i:3
■ミリオンダラー・ベイビー
■息子のまなざし
■ムーラン・ルージュ
■メメント
「や行」
■ユージュアル・サスペクツ
■善き人のためのソナタ
「ら行」
■リトル・ダンサー
■猟奇的な彼女
■Ray/レイ
■レッド・ドラゴン
■レディ・イン・ザ・ウォーター
■ロスト・イン・トランスレーション
■ロック・ユー!
■ロード・オブ・ウォー
「わ行」
■笑の大学
■ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

最近の記事

プロフィール

YAN

Author:YAN
生粋の名古屋人

映画はDVD鑑賞がほとんどです
自分の記憶の記録なので
ネタバレ多いです
愛情を込めて感想を
書いているつもり・・・

音楽は70年代ROCKが好みです

2007年9月より映画ブログに変身しました

日記ブログ 別にあります

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム