殺人の追憶
2008-02-05(Tue)

監督:ポン・ジュノ
製作:2003年韓国
出演:*ソン・ガンホ *キム・サンギョン *パク・ヘイル *キム・レハ
1986年ー1991年、韓国のある農村で
10人の女性が殺された。
3000人の容疑者が取り調べを受け、
180万人の警官が動員されたが、
たった一人の犯人はまだ捕まっていない・・・これも実際にあった未解決殺人事件を扱った作品です。
こちらは「ゾディアック」よりもかなり前に観ています。
民主運動に揺れる韓国の農村で起きた実際の
殺人事件を基にした映画です。
刑事たちが捜査していく過程を追ったサスペンスです。
「10人の女性が殺され犯人はまだ捕まっていない」と
上にあるように、最初にテロップが出ます。
と言う事は、この映画には事件の解決がないんだ・・・
そう分かったら、いくら途中で盛り上がっても、
どうせ犯人は捕まらないんでしょと思えて、
正直なところ、醒めた気持ちが拭えませんでした。
だってやっぱり、こういうサスペンスは犯人に辿り着いて、
心の謎も解け、スッキリするわけでしょう。
最初からスッキリがないと言われたようなもので・・・
足を使う地元の中堅刑事と、
頭を使うソウルから来た若い刑事の
捜査方法が対照的に描かれていて、面白いです。
限りなく犯人に近い人物を追い詰めるも、確証がない。
犯罪は猟奇的。容疑者は冷ややかな若者。
雨の日にどんどん死体が出る。。。
普通の人の中に狂気が隠れているのが恐い!
翻弄される刑事の鬼気迫るものがあって、
後半はすごくパワーを感じました。
前半では、韓国映画特有の小ネタユーモアで笑わせてもらいましたが。
後半の焦燥、怒り、情熱によるたたみかけがすごかったです!
ラストに刑事の何とも言えない悔しさが滲み出ていて、
私も唇を噛む思いでしたよ。
たぶん、ほぼ、たいてい、アイツなんだけどなあアイツ・・・悔しいっ!
テーマ : 私が観た映画&DVD
ジャンル : 映画
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コメント
これ新聞の映画評で「スゴイ」と書かれてたので観てみたんですが
YANさん同様、スッキリしなかった★
あいつなんだろうけどなぁ~
こんな時、ジャック・バウアー(『24』)がいてくれたらなぁ~
なんて思ったりして。
椅子をガターンと倒して銃を構え「さあ吐けー!さもないと撃つ!」
(↑妄想)
しかし、狙われるって分かってて、なんで赤い服着るかなぁ~(??)
YANさん、こんにちは!
私も以前に観ました。確かにスッキリしないんですが、私としてはかなり面白かったです。
どうせ犯人が分かっても覚えてないし。笑
でも、アイツのことは覚えてます。
犯人だとしたら本当に許せませんね。
それよりもソン・ガンホが印象に残りました。
一見すると毒蝮三太夫か蛭子さんみたいな感じなのに、すごい引き込まれる演技力ですよね。
やっぽー今大好きな「韓国映画」ですが
観た事ありません。
う~ん やはり韓国は恋愛ものが好きです。
イケメンも好きです。
でも 機会があれば 観てみますね。
YANさん 順調に映画観てますね。
実は映画館でみました。
前半は、妙な笑い。
しかし、後半の緊張感、狂気、絶望感。
すさまじい映画でした。
でも、犯人は本当にあいつだったんですかね?
それじゃ、また。
わさぴょんさん、一緒です~(^^ゞ
作品としては気迫がすごくて楽しめたけど、悔しい思いが残るのよね~
映画の中でも、けっこうキツく取調べをやってたけど、足りなかったのか?
そうだ、こうなったら、ジャックに韓国へ行って捜査するよう、
わさぴょんさんから指令を出しておいてください!
ジャックなら24時間で解決してくれるんでしょ?(≧ε≦)
こんにちは!
パワーが感じられる映画で、スッキリしなくても印象に残ってます。
アイツはシラ~っとしたヤツで、憎たらしさいっぱいでしたね~
>一見すると毒蝮三太夫か蛭子さんみたいな感じ
そうそうCDさん、うま~い!! それピッタリ!\(^o^)/
この映画を知らない人でも、この表現と上の画像を見れば、
誰がソン・ガンホかすぐに分かります!
ひたすら足の捜査で身体をはった、味のある刑事でしたね。
最後の悔しい顔がなんとも言えなかった~
韓国の恋愛映画は「ラスト・プレゼント」など数本観ましたが、
まーこ♪さんがハマっているドラマのほうは観た事ないです。
確かに韓国の俳優のほうがイケメンかもしれません。みんな背も高い。
日本の俳優は、顔そのものより雰囲気の良さで好まれるから、
小栗旬とか松山ケンイチとか、すごいハンサムじゃないけど、
すごい人気だもんね~ ノッてると自然とカッコよく見えてくるね~
なかなか映画観られなくて、録画もどんどん溜まってます。。。トホホ
劇場鑑賞なら、また迫ってくるものが大きかったでしょうね。
韓国映画には、どうでもいい小さな事で笑わせるシーンが絶対に入ってますね。
日本のお笑いに似ていて、私はけっこう笑ってますが。(^^ゞ
後半は、ヤンさんの「すさまじい」という言葉が本当に当てはまる、
圧巻の展開でしたよね。韓国映画の力を感じました!
現実の事件のほうはどうか知りませんが、
この作品の中では、アイツをほぼ犯人に見せたかったんじゃないですか?
私のほうが首を絞めに行きたかったですよ!o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))
YANさんこんばんは~
私、結構解決しないシリーズ好きかも・・ってさっとおもいあたるのは、これと「ゾディアック」だけだけどー
解決しないところがいいんですよー
これはアジア作品苦手な私が観た(しかもレンタル)数少ない作品です
松ケンはハンサムなんじゃないかと思います(笑)
こんにちは!
これとゾディアックは、作品として良かったですもんね。
でも、私はスッキリが好きなのだ~
努力が報われた方が気持ちいいでしょ~
松山のケンちゃんは私の美的センスからいくと、
整ったハンサムとは言えないの・・・(^^ゞでもステキですよね!
今度の「L・・・」の予告編見ました?
なんかすごく大きな話になっていて、デスノートから遠ざかってる感じじゃない?
全然本編とは関係ないのでいまさら、デスノートを持ってきて、良い方にころぶのか、悪い方に転ぶのか??
私は松ケンのLたんは好きだけど
もうデスノートは連載最初ころからサイトでも盛り上って、読んでたので、もういいかなぁって感じです
そうなんですよね、別物過ぎて あたしゃ驚きましたよ。
やっぱり、Lというのは「デスノートのL」なわけだから、
ウィルスで世界が危険な目にーーなんて、他の洋画にあるような、
そんな世界規模の展開じゃなくてもいいと思うんだけどなあ~
でも、Lの人間としての内面に近づけるとか言ってましたね。
雨里さん、Lたんファンとしては行くんでしょう? もう行ってたりして~?
YANさん、こんばんは!
先ほどはコメントありがとうございました。
名古屋もやっぱり寒いんですねぇ。ニュースを見ていると、たくさん雪が降っている地域もあるそうで。。。会社から帰るとき寒くて辛かったですが、大阪はまだましなんですね。。。
YANさんの年間ベスト10にはポン・ジュノ監督の「母なる証明」が入っていませんでしたが、まだご覧になっていないのでしょうか?(もしまだでしたら)ネタばれになるといけないのであまり多くは語れませんが、「殺人の追憶」とは異なり、最後に衝撃の展開が。。。
こんにちは!
わざわざ記事を探してくれたんですね、ありがとうございます!
お正月は名古屋でも雪が積もったんですよ。びっくりでしょう。
「母なる証明」は未見ですが、興味を持ってますよ。
最後に本作のようにモヤモヤしなければいいと思ってるんですが、
衝撃の展開と聞くと、ますますそそられます(^▽^;)
今、「チェイサー」を借りているところです。
やはり韓国の実際の殺人事件を題材にした作品です。
これも楽しみ~
今作、YANさんがレビュー冒頭に書いてある通り、未解決事件という事を
承知で鑑賞するんですよねー。
なので犯人がどうこうと言う事よりも、その事件をどう映すかという事に
着目して鑑賞しました。
正直なところ、
「モヤモヤするなぁー」
が率直な意見。
そして、
「やっぱりポン・ジュノ監督作品は見応えがあるなぁー」
でした。
色々と考えさせてくれる、そしてもう一度観直したいと思わせてくれる
監督さんです。
こんにちは!
未解決事件を承知で鑑賞・・・と言うか、
事実を基にした作品だとは知らず、
それを知ったのは、本当にテロップが出てきた時だったので、
「えっ、な~んだ、そうなのか・・・」という気持ちで
その後ずっと観ていたのを覚えています。
前もって知っていたら、ゆず豆さんのような
心構えで観られたのにね~(^^;
モヤモヤしても、刑事の焦燥感や絶望感や、
事件の狂気じみた雰囲気などが凄かったですよね!
はるかなる絶望への挑戦
まったく特異な連続殺人事件。
証拠も残さない、目撃者もいない、
規格化されたと言っていいほどに、...
ポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」を見ました。
ストーリーは単純な刑事ものでは全くなく、結末も全然すっきりしないという。
「母なる証明...
2003年制作 韓
監督:ポン・ジュノ
≪キャッチコピー≫
『おまえが殺ったことを憶えているか?』
≪ストーリー≫
1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。
地元の