ゾディアック
2008-02-02(Sat)

監督:デヴィッド・フィンチャー
製作:2006年 アメリカ
出演:*ジェイク・ギレンホール *ロバート・ダウニーJr.
*マーク・ラファロ *アンソニー・エドワーズ
この暗号を 解いてはいけない
1969年サンフランシスコ周辺で起きた
連続殺人事件に翻弄される男たちのドラマ。
これはたまたま、私が良い状況で観られなかった。
もう一つのテレビで家族がお笑い番組を観て、
ゲラゲラ笑ってたもんだから、私はあまり画面に集中できなかった。
それと、前半はドキュメンタリータッチで展開し、
「○月○日サンフランシスコ」「○月○日バレーホ」と、
次から次へとシーンが移っていくでしょ。
こちらがグッと入り込もうとすると、パッと寸断されてしまい、気持ちが維持できなくて、2時間半が長く感じられました・・・
とは言っても、このゾディアック事件には
事実という重さがある!
猟奇的な殺人を犯して、世間を挑発するように
マスコミに奇妙な暗号文を送りつけてくるとは。
私だって、引き込まれずにはおれない。
この作品は、
そんな風に事件にのめり込んだ男達の心理ドラマでした。新聞記者と新聞漫画家と刑事の三人を中心に、
それぞれ真実を知りたくて、どんどん事件にハマっていく。
そのあまりに、自分の人生までも狂わせていくんですね。
ある者は酒・ドラッグに溺れ、
ある者は家庭崩壊を招いてしまう。
この事件の深みに堕ちた人間が複数いたと言うのが、
いかに特殊性が大きいかよく分かりますね。
落ちぶれ方では、ロバート・ダウニーJr.が一番リアリティがあったわあ。
事件を再現したシーンは、生々しくて恐ろしかった!
湖畔のカップルをいたぶるところは、特に凶暴性がよく出ていた。
出てくる容疑者は、どの男も限りなく怪しいのだ。
でも、昔は筆跡と指紋鑑定くらいしか決め手がなかったのが、
逮捕に結び付かなかった理由のようです。
いろいろ手を尽くすけど、証拠不十分などで解決とまではいかない。
後半からジェイク・ギレンホールを中心とした展開になってくるんだけど、
彼は
「真犯人を捕まえて真正面から顔を見たい」欲求にかられます。
そこで出掛けて行った、地下室を持つ映写技師宅のシーン、
ここは恐怖がMAX!! もう背筋がゾーッとした!
容疑者に引き付けられるんだけど、いざそばまで行ってみると、
大きな危険や恐怖に襲われ飛び出してしまう。
ここの心理が面白かった~!
ものすごいスリルに興奮しました。
だけどその後も、ジェイクは事件が頭から離れず、
だんだんやつれて正気を逸脱したようになってしまう。
こういうのを見ていると、
関わった彼らも被害者と思えますね。最後まで真犯人をあげられず、未解決のままとは、
なんだか悶々として、不快感が残ります。
きっと彼らは、もっともっと悔しい思いなんだろうな。
ところで、アームストロング刑事の顔は、
どこかで見た事があると思って気になってたんだけど、
「ER」のグリーン先生だったんだ~
テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画
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コメント
映画館で見たときに相関図が頭に描けなくって戸間いました^_^;
DVDでたらメモしながら見ようと思ってたけど未だに未見です。でも長いのよね~
そうそう、名前がたくさん出てきて、覚え切れませんでした。
まあ、大筋だけで良しとしました(^_^;
私も時間が長いと思います。もう少し削ってもいいのに・・・ね~
こちらもコメント&TBありがとうございます!
好きな人には好評らしいですよ。
私も、いまひとつ…事件の再現は恐ろしすぎるし、長いし…ですね。
犯人か?と思われた男の家でのシーンは、スリルありましたねー!
これって、劇中の犯人であろう人の名前とか本当なんかね??
こんな作品みると、どうだったのかなぁ~と暫くは、関係文献などをあさってみたくなるけど、気力なし
グリーン先生が1番賢い選択だったんかもー
守る家族があったしな
でも、彼も人生狂わされた一人だよね
YANさん、こんばんは!
すごく似つかわしくない状況でご覧になったんですね。(笑)
地下室を持つ映写技師宅のシーン!
私もここが一番ゾッとしました。
原作者なんだから殺されてるわけがないと知りながら、あの恐怖感。ゾクゾクしましたねー。
私の周りでは、割と好評のようですよ。
事件の再現は、さすがD.フィンチャーだと思って良かったんだけど、
2時間半という長さが気になりました。
やっぱりあのシーンは、どなたも心臓バクバクになるようですね。
相手がやけに冷静で地下室に連れ込もうとするんだもの、
ヤバイ~~って真っ青でしたよ!
あんな事になっても、グレイスミスはまだ真犯人を追いかけてましたね。。。
名前は本当だと思いますよ。みんな実在の人物なんでしょう?
これが劇場公開になる頃に、テレビ番組で、
「ゾディアック事件」の特集をやったのを見ましたよ。
あれで予習が出来て、未解決なんだと頭に入れてから映画を観ました。
そうよね~グリーン先生は賢かった!
ここで離れようという冷静さが残ってたんだから、
完全には狂わされていなかったって事ですよね。
あとの人たちは、まだ健在でしょ?どうしてるんでしょうね。。。
エイブリーはヤク中から立ち直ってないのか?
レンタルの返却期限が迫っていたので、変な状況でムリヤリ観ました。
観た感想って、こういう状況にも左右されますね。
CDさんのように劇場鑑賞だったら、もっと集中できたと思います。
グレイスミスが本を書いたんですってね。
当時、所轄というもので縦割りにしかやっていなかった捜査を、
グレイスミスが警察官じゃない立場で、
横を繋ぐように証拠集めをしていったのも、本当でしょうね。
あのシーンは、いつ襲われるのかと、本当に恐ろしかった!!
本命は別の人だし、怪しいヤツがたくさんいるもんですね~
なんで違うって判定がでちゃったんだろう~悔しい~!
私があの場の刑事だったら証拠を捏造しちゃうかも。
で、取調室までつれてきたらコッチのモン。
ジャック・バウアーを呼んできて尋問しちゃう。(コレ、前も言ったな~★)
もし今この事件が起こったら、犯人捕まえられるかな・・・?
やっぱりあの時代はまだ捜査方法が遅れてたんですよね~
警察の態勢も整ってなかったし、設備も不十分だったし。
筆跡鑑定と指紋鑑定だけじゃあねえ、決め手に欠けますよね。
現代なら、ジャックがいるしね~(≧∇≦)ノ彡☆
24時間で片付けてくれるでしょう。
(ってコレ、前も返したなあ~ 「殺人の追憶」で)
YANさん、こんばんわ。
たとえば、本当にヒトラーは敗戦直前に死んだのか?
たとえば、ケネディー大統領を暗殺した黒幕はいるのか?
たとえば、織田信長を殺害した張本人はだれ?
たとえば、本当にアメリカはUFOのことを知らないのか?
などなど、、、
歴史に埋もれてしまった事実。
暗闇に隠されている真実。
噂だけが広まる都市伝説。
その先に何があるか、知りたいと思うのは人の性なんでしょうね。一文の得にもなりませんが、、、、
それじゃ、また
こんにちは!
そうなんですよ~、そこに山があるから登る みたいな~
埋もれてしまったら掘り返したくなるし、
隠されたら暴いてみたくなるし、
噂はただの噂なのか追及したくなる。
そんな人間の性に振り回されてしまったのが、
この映画の主人公たちなんですね。
なんか気持ちが分かります。私もそういうところあるし。
ヤンさんもそんな部分がきっとあるでしょう?
ゾディアック事件は、
昔だから成立した完全犯罪だと思いました。
警察各署の情報が素早くまとまっていれば
すぐに逮捕できたのかも?
作品としては長かったですが、
飽きずに最後まで楽しめました。
こんにちは!
そうですよね、限りなく犯人に近い人を
逮捕できなかったのは、確証をあげられなかったから。
あれが未解決とは、私まで悔しいんだから、
関係者の苦悩は大きいでしょうね。
ひでさんは、集中してご覧になれたんですね。
私はちょっと、集中力を切らしてしまいました・・・(^_^;
YANさん、こんばんわ♪
以前にYANさんの記事を読ませてもらって気になってた映画の一つでした。
YANさんは別TVのおかげで集中出来なかったみたいですね~(^_^;)
あたくしは集中しすぎて3回寝ました(T_T)
蟻地獄のような作りだった様な気がします。
派手なシーンがほとんど無かったのでそこが逆にリアルにも感じましたしー。
犯人に近づいては離れ、離れてはまた近づく展開。
最終的にゾディアックが敷いた線の上を歩かされてただけの物語かな。
恐るべし、ゾディアック(^_^;)
こんにちは!
集中できなかったのは、観た状況が悪かったせいもあります。
実は私も途中で2回くらい寝ました(^_^;
けっこうこれって集中し辛い作りだったのかも。
淡々としてたような。それと尺が長いし~
そうそう、「蟻地獄」上手い表現しますね!そんな感じで、
犯人を追いかけるあまり、恐ろしいところに嵌り込んでしまい、
人生を狂わせた男たちの話でしたね。
これが事実に基づいているとは、悲しい人生ですよね。
いかにゾディアックが人を引き付け振り回す魔力を持っていたか、
ほんと、恐るべし。
逮捕して正体をしっかりと見せてほしかったです。
ロバート・ダウニーJr.が一番リアリティがあったには同感です。
彼は実生活でも昔、ヤク中、アル中になっていたみたいですね。
復活してくれて何より。
大好きな役者さんの一人です。
作品は重々しく少し長尺で間延びした感は否めませんが、
事実を描いているという事で、観てよかったです。
こんにちは!
そうなんですってね、ロバートはお酒や薬におぼれていた事があったとか。
この役はそれを思い出させてしまうので、
リアル過ぎていいのかな~って思ったりしました。
その後アイアンマンとなって出てきた時には、
あまりのギャップに顎が外れそうでしたよ(°□°;)
でもハマり役となって大成功で、良かったですよね!
事実って重いですね。
凶悪犯の狂気にのまれる恐ろしさが出てました。
刑事や記者って大変な仕事ですよね・・・
まずは、上映時間が長い。157分。観ている途中で「長いなあ」と思ってしまう映画は、たいてい退屈しているわけだから、本作も少なからず...
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公認されているだけでも5人の人間を惨殺し、
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監督:デヴィッド・フィンチャー
キャスト:
ジェイク・ギレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr
アンソニー・エドワーズ、ブライアン・コックス、イライアス・コティーズ、クロエ・セヴィニー
製作:2006年、アメリカ
1969年7月4日。アメリカ、
その暗号を解いてはいけない
【感想】
1969年にアメリカで実際に起きた連続殺人事件を描いた映画っす。
いや~、不覚にも3回も寝...
2006年制作 米
監督:デヴィッド・フィンチャー
≪キャッチコピー≫
『この暗号を解いてはいけない』
≪ストーリー≫
1969年、自らを“ゾディアック”と名乗る男による殺人が頻発し、ゾディアックは事件の詳細を書いた手紙を新聞社に送りつけてくる。手紙を受け取ったサンフランシスコ・クロニクル紙の記者ポール(ロバート・ダウニーJr)、同僚の風刺漫画家ロバート(ジェイク・...