パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
2008-01-28(Mon)

監督:ゴア・バービンスキー 製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作:2006年アメリカ
出演:*ジョニー・デップ *オーランド・ブルーム *キーラ・ナイトレイ
さらば、ジャック・スパロウーー
私がこの作品を楽しみにしていたのは、
そりゃもう、ジョニーのジャック・スパロウに、また会いたかったから♪
だけど、今回のジャックは、ちょっと状況が悪い。
深海の悪霊と言われるデイヴィ・ジョーンズ(←この名前、
モンキーズのヴォーカルって思った私、年がヤバい)
と「血の契約」なるものを交わしてたせいで、
ジャックは魂を奪われる寸前なんです。
そういう切羽詰った状況だもんだから、落ち着きが無いし、余裕がないし、
船長らしからぬ及び腰。つまり、ヘタレなんですよ。
アタフタと逃げ回り、要領よく人を騙して、自分の危機を回避しようと、
ずるく立ち回っているんですわ。ま、これはいつもの事だけど。
そういう面があったとしても、ビシッと決めるカッコ良さがあれば、まだいい。
ところが、今回は、カッコいいところは、最後のほうにちょこっとだけ・・・
ジャック・スパロウのユーモラスで奇妙なキャラクターだけが
一人歩きしちゃったんだなあ・・・という印象。
前作で、ユニークな海賊として人気爆発。
それで、こういう脚本になったのか知りませんが、
ジャックの3の線ばかり強調してるじゃないですか。
ジョニーは、どんな役でもこなせる人だから、
走り方一つ取っても、ガニ股でドタドタやって見事なものだけど、
私にはベタなギャク的要素が過剰に思えました。
カッコイイ ジョニーが見られないのは少々物足りない気持ち・・・
今回は、ウィル(オーランド・ブルーム)が成長していて、
人間的にたくましくなってましたね~
船員達がウィルの指示通りに動くなんて、
おいしいところはウィルが持って行っちゃった感じです。
これは、コメディですね。海洋コメディ。だから、笑って楽しめましたよ。
真剣に戦っているシーンでも笑えました。
でも、半分近くは、海獣軍団のおどろおどろしい姿で占められていて、
不気味さも充分出てました。
デイヴィ・ジョーンズはビル・ナイですって?
タコの顔と姿で良かったの?誰か分からないじゃない。
「ジャック・スパロウ~~!」と叫ぶあの声はさすがで、最高だったけど。
エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、したたかな女ですこと。
色目なんぞ使って、ジャックにとんでもない事をするんだから。
二人の間に、恋愛感情なんてあるもんですか (¬_¬)ないない。絶対ない。
あれは、ただの好奇心。
エリザベス、あんたはもう、
ジャックの回りにチョロチョロ出てこなくていいですから。
とっとと、ウィルと結婚してちょうだい!
それにしても、前作の出演者が総出です。
えっ、どうしてこの人が? えっ、こいつまでもが?と思うくらい。
人間関係の相関図が頭に入っていると、より面白いですね。
前作との繋がりを、うまく見出すのが、連作を見る醍醐味ですもん。
今作は、間違いなく①の流れを受け継いで、
③へ繋がっていく途中の作品です。
③では、絶対に、カッコ良くてセクシーなジャックが観たい!
③の半分まで出番がなくて、ウィルが主役って言ったら怒るよ。