ブロウ
2008-01-16(Wed)

監督:テッド・デミ
製作:2001年
出演:*ジョニー・デップ *ペネロペ・クルス *レイ・リオッタ
夢を使い果たして、男はアメリカを手に入れた。
70年代から80年代にかけて、アメリカのマリファナ・コカインの
8割を扱っていたと言う伝説の麻薬王ジョージ・ユングの半生を描いたもの。
商才があったため、産地と直接交渉をし、麻薬市場を広げていき、
どんどん富豪への道を進んでいく事になります。
ジョニー・デップが、いろんなファションに身を包んで登場するのが、
実に面白いの!
クセのあるヘアスタイルとか、どれも似合うんですよね~d(^-^)
この作品は、ジョージ・ユングの波乱に満ちた人生を、
リズミカルに次から次へと進めていきます。
犯罪者なんだから、ヒーローとして描いているわけはなく、
転落して全てを失う末路を見せる事によって、
悪事を働く事の代償がいかに大きいかを印象付けるものなんですね。
泥臭い麻薬の話よりも、むしろ、家族愛を扱っている作品です。
ジョージは不幸な環境で育ったんですが、
父親からは愛情を注いでもらいました。
レイ・リオッタが父親を演じていますが、息子を理解しようとする
表情がとてもいいんですよ。
ジョージが父親に宛ててメッセージをテープに吹き込むシーンは
胸にグッときます。
それと交錯するように、ジョージは自分の娘には無償の愛情を注ぎました。
だけど、家族を喜ばそうと冒険し過ぎて、結局、家庭を壊してしまう・・・
その愚かさが悲しいですよね。
自業自得と言うしかないです。
最後に出てくる本物のジョージの顔が哀れで印象に残りました。
DVD特典のジョージ・ユングのインタビューが面白かったです。
犯罪者だけど、とても賢くて雄弁な人なんですよ。
自分をちゃんと分析して表現する人なんです。
妙に惹かれましたよ。
その話し方、仕草を見て、ジョニーがしっかりクセを盗んで演じてた事が
分かりました。さすがだなあ~
ジョニーの魅力が麻薬王の半生をビジュアル風にした作品です。
テーマ : 私が観た映画&DVD
ジャンル : 映画