シークレット・ウィンドウ
2008-01-12(Sat)

監督:デビッド・コープ
製作:2004年アメリカ
出演:*ジョニー・デップ *ジョン・タトゥーロ *マリア・ベロ *ティモシー・ハットン
なぜ追われる、なぜ終われない。
ネタバレあります
スティーヴン・キング原作の映画にしては、
ストーリーにあまり捻りが利いてなかったような・・・
キングは、作家が主人公の小説をよく書きますが、これもそうです。
主人公モート(ジョニー・デップ)は小説家で、妻と協議離婚の調停中。
その事に疲れ果て、執筆活動も低迷していました。
モートの、孤独で堕落した生活が伺えます。
ジョニーが、ボサボサ頭に無精ひげなんだけど、
やっぱり強い個性が出ていて魅力的なの。
このオチが読めるようなストーリーでも、
ジョニーのおかげで最後まで付き合って観られるって感じです。
ジョニーの一人芝居みたいなもんでしょ。
モートの混乱・倒錯を、さすがの演技力で見せてくれてます。
口を異様に開けるしぐさが、不気味でセクシー♪
突然、見知らぬ謎の男が、
「おまえは俺の小説を盗作した」と怒鳴り込んでくる。
その後も、男シューター(ジョン・タトゥーロ)のいやがらせが続き、
怯え苦しむ・・という展開です。
だけど、モートはやたら寝ている・・・
心の奥に潜む破壊願望がよく表れていたと思います。
モートが壊したかったものは、愛人と仲良くやっている妻と、
自分の書いた小説「シークレット・ウィンドウ」のラストの部分なのだ。
他の男に走った妻が許せなかったんでしょう。
小説のラストには納得がいかなかったんでしょう。
それをどうしても、壊して変えたかったんですね。
「SHOOTER」が「SHOOT HER」に変わるシーンが恐かった~
その後、スッキリとした顔で買い物に出かけるモートも恐かった~
誰にでもある潜在意識を、面白い形で見せてくれたと思います。
割と単純なオチですが、
いろんな表情のジョニーが見られて、良かった。
テーマ : 私が観た映画&DVD
ジャンル : 映画