半落ち
2007-12-28(Fri)
昨日、テレビで放送されたので、この機会にUPしておきます。
映画記事としては今年最後となります。

監督:佐々部清
製作:2003年日本
出演:*寺尾聰 *原田美枝子 *鶴田真由 *柴田恭平 *吉岡秀隆
男はなぜ、最愛の妻を殺したのかーー
男はなぜ、あと一年だけ、生きる決心をしたのかーー?
寺尾聰は、49歳という設定からは程遠い、
もう初老の美しくないオジサンなんですけど、
研ぎ澄まされた演技は良かったと思います。
原作では、梶(寺尾)の、
死よりも汚辱にまみれた生を選んだという、
修行僧のような信念を中心に、
物語は書かれていました。
映画では、「命」に焦点を当てていたと思います。
吉岡演じる藤林判事(この配役、合ってなかった)も、
アルツハイマーの父親を抱えている事もあって、
妻殺しの梶を厳しく追及します。
「魂がなければ命ではないのか」
このセリフが、この映画の一番のポイントでしたね。
愛しているからこそ、壊れそうな妻を手にかけた、
その事をヘタすると美化しそうなところだけど、
藤林の尊厳という正義で対決させたのは、鋭い切り口でした!
でも、梶がなぜ生きる事を選んだのか、この映画ではハッキリさせずに、
曖昧なまま終わってます。
本を読んでいなかったら分からずじまいでは、ちょっと物足りないですね。
映画記事としては今年最後となります。

監督:佐々部清
製作:2003年日本
出演:*寺尾聰 *原田美枝子 *鶴田真由 *柴田恭平 *吉岡秀隆
男はなぜ、最愛の妻を殺したのかーー
男はなぜ、あと一年だけ、生きる決心をしたのかーー?
寺尾聰は、49歳という設定からは程遠い、
もう初老の美しくないオジサンなんですけど、
研ぎ澄まされた演技は良かったと思います。
原作では、梶(寺尾)の、
死よりも汚辱にまみれた生を選んだという、
修行僧のような信念を中心に、
物語は書かれていました。
映画では、「命」に焦点を当てていたと思います。
吉岡演じる藤林判事(この配役、合ってなかった)も、
アルツハイマーの父親を抱えている事もあって、
妻殺しの梶を厳しく追及します。
「魂がなければ命ではないのか」
このセリフが、この映画の一番のポイントでしたね。
愛しているからこそ、壊れそうな妻を手にかけた、
その事をヘタすると美化しそうなところだけど、
藤林の尊厳という正義で対決させたのは、鋭い切り口でした!
でも、梶がなぜ生きる事を選んだのか、この映画ではハッキリさせずに、
曖昧なまま終わってます。
本を読んでいなかったら分からずじまいでは、ちょっと物足りないですね。
テーマ : 私が観た映画&DVD
ジャンル : 映画