ロード・オブ・ウォー
2007-11-28(Wed)
武器商人つながりで、この作品を持ってきました。
こちらは、あえて淡々とした乾いた作りにしてあり、
重苦しさはないけど、戦慄の内容を含んでいます。

監督:アンドルー・ニコル
製作:2005年 アメリカ
出演:*ニコラス・ケイジ *ブリジット・モイナハン *ジャレッド・レトー
-史上最強の武器商人と呼ばれた男ー
冒頭に、銃弾目線のユニークな映像が出てきます。
銃弾が工場で生産されて、世界の果てに輸送されていく。
とても、目を引きます。
しかし、その銃弾の末路は・・・
なんちゅう、ブラックユーモアなの。。。
武器ビジネスの実態を描いたものです。
観終わって、暗澹たる気持ちになりました。
主人公ユーリ(ニコラス・ケイジ)は、冴えないロシア移民の男。
そんな男が、天性の才覚でもって、
武器を買い取り、売りさばき、どんどん成功していきます。
だけど、名もない個人が国家間の戦争に介入できるものなの?
そんな簡単に、ワイロさえあれば、売れるものなの?
この作品は、事実に基ずくと言っているのだから、
実際にあった話なんでしょうけど、どうも私には想像がつかない。
ニコラス・ケイジが、ひょうひょうとした感じで演じ、
ナレーションもやっています。
内容の深刻さを上手くごまかして、
変に重苦しくなるのを防いでいますね。
ニコラスのテンポで見せられちゃいます。
うまい、キャスティングですよ。
だって、この主人公、ニコラスのせいで、悪人に見えないけど、
こういうのが、一番、始末に負えない極悪人じゃないの。
自分のやってる事がもたらす結果を、何も考えちゃいません。
自分の息子には、おもちゃの銃すら触れさせたくないくせに、
戦争で、自分の売った銃によって殺戮される命の事なんか、
全く無視しています。
最後には、両親から絶縁され、妻子には見捨てられ、
弟は殺されたーーと、自分のやった事の深刻さを嘆きます。
だけど、それもほんの一瞬。
次には、自分は世界から必要とされている必要悪だと、
シャーシャーと開き直るんですからね!
正義感のかたまりのジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)の
悔しさがよく分かります。
ジャックのセリフそのまま、私もユーリに言ってやりたい。
「地獄に堕ちろ!」
この映画の、ドライで、きな臭い世界は、あまり好きじゃないけど、
すごく辛らつで大事なメッセージを含んでいます。
軍需産業は先進国を潤しているんです。
戦争で儲けているって事です。
それも、米合衆国大統領は、ユーリが扱う1年分の武器を、
たった1日で扱っていると。
世界の平和を守るとうたっている国連常任理事国が、
多くの武器を世界に供給し、利益を得ていると。
これじゃ、戦争がなくなるわけないじゃない!(`ε´)
この残酷な事実は、知っておかなきゃいけない現実なんでしょう。
こちらは、あえて淡々とした乾いた作りにしてあり、
重苦しさはないけど、戦慄の内容を含んでいます。

監督:アンドルー・ニコル
製作:2005年 アメリカ
出演:*ニコラス・ケイジ *ブリジット・モイナハン *ジャレッド・レトー
-史上最強の武器商人と呼ばれた男ー
冒頭に、銃弾目線のユニークな映像が出てきます。
銃弾が工場で生産されて、世界の果てに輸送されていく。
とても、目を引きます。
しかし、その銃弾の末路は・・・
なんちゅう、ブラックユーモアなの。。。
武器ビジネスの実態を描いたものです。
観終わって、暗澹たる気持ちになりました。
主人公ユーリ(ニコラス・ケイジ)は、冴えないロシア移民の男。
そんな男が、天性の才覚でもって、
武器を買い取り、売りさばき、どんどん成功していきます。
だけど、名もない個人が国家間の戦争に介入できるものなの?
そんな簡単に、ワイロさえあれば、売れるものなの?
この作品は、事実に基ずくと言っているのだから、
実際にあった話なんでしょうけど、どうも私には想像がつかない。
ニコラス・ケイジが、ひょうひょうとした感じで演じ、
ナレーションもやっています。
内容の深刻さを上手くごまかして、
変に重苦しくなるのを防いでいますね。
ニコラスのテンポで見せられちゃいます。
うまい、キャスティングですよ。
だって、この主人公、ニコラスのせいで、悪人に見えないけど、
こういうのが、一番、始末に負えない極悪人じゃないの。
自分のやってる事がもたらす結果を、何も考えちゃいません。
自分の息子には、おもちゃの銃すら触れさせたくないくせに、
戦争で、自分の売った銃によって殺戮される命の事なんか、
全く無視しています。
最後には、両親から絶縁され、妻子には見捨てられ、
弟は殺されたーーと、自分のやった事の深刻さを嘆きます。
だけど、それもほんの一瞬。
次には、自分は世界から必要とされている必要悪だと、
シャーシャーと開き直るんですからね!
正義感のかたまりのジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)の
悔しさがよく分かります。
ジャックのセリフそのまま、私もユーリに言ってやりたい。
「地獄に堕ちろ!」
この映画の、ドライで、きな臭い世界は、あまり好きじゃないけど、
すごく辛らつで大事なメッセージを含んでいます。
軍需産業は先進国を潤しているんです。
戦争で儲けているって事です。
それも、米合衆国大統領は、ユーリが扱う1年分の武器を、
たった1日で扱っていると。
世界の平和を守るとうたっている国連常任理事国が、
多くの武器を世界に供給し、利益を得ていると。
これじゃ、戦争がなくなるわけないじゃない!(`ε´)
この残酷な事実は、知っておかなきゃいけない現実なんでしょう。