グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
2007-11-20(Tue)
先日、「ボーン・アルティメイタム」の宣伝で来日した
マット・デイモンがインタビューに答えて、
「一番印象に残る作品は、『グッド・ウィル・ハンティング』だ」と
言っていました。
これは、マットとベン・アフレックが共同で脚本を書いて、
評判の良かった最初のものなので、もっともでしょうね。
10年前の作品で、私もかなり忘れている部分があったので、
再度、観直してみました。

監督:ガス・ヴァン・サント
製作:1997年 アメリカ
共同脚本:*マット・デイモン *ベン・アフレック
出演:*マット・デイモン *ロビン・ウィリアムズ *ベン・アフレック
*ミニー・ドライヴァー *ステラン・スカルスガルド
あなたに会えて、ほんとうによかった。
♪うれしくて、うれしくて、言葉にできな~い(←関係ない(^_^;)
主人公ウィル(マット・デイモン)の天才ぶりはハンパじゃないです。
大学教授でも何日も悩む数学の問題を、いとも簡単に解くし、
幅広い分野の書物から記憶した知識を、
いつでもすぐに引き出せるのです。
だけど彼は、みんなが欲しがっている才能を活かそうとせず、
そしてまともに人間関係を築こうともしませんでした。
孤児で、養父から虐待を受けて育った彼は、
いつも心に鎧をまとい、近付いて来た相手には悪態をつきました。
セラピストにも、本から得た知識を並べ立て、煙に巻きました。
高いプライドから、自己防衛本能が強く、
傷付くのを恐れるあまり、先に人を傷付けてしまうんですね。
自分自身の言葉で話さないのは、
自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、分からないから。
何よりも自分が何者かが分からないのでした。
「答えは自分で探すんだ」と言ったのは、
精神科医のショーン(ロビン・ウィリアムズ)。
彼も、最愛の妻を癌で亡くし、心に傷を負っていました。
ショーンは、自分と妻の体験談で、
魂を揺さぶるような人との繋がりが、
いかに人生において光り輝く宝物となるかを語っていきます。
ゆっくりと時間をかけ、時にはただ黙って待ち、
少しずつ少しずつ、ウィルの心の鎧を剥がしていくんです。
「君のせいじゃないんだ。君は悪くない。」
魂を揺さぶる言葉とは、これだったんでしょう。
ウィルが初めて心を開き号泣するシーンは感涙ものでしたよ!
自分を肯定してくれる言葉に、やっと前向きになれたんですね~
そして、ショーン自身も背負ってきた苦しみから解放され、
旅立ちを考えます。
ウィルは良い人たちに恵まれたと思いますよ~
ショーンもそうだけど、
才能を見出してくれたランボー教授(ステラン・スカルスガルド)、
女友達のスカイラー(ミニー・ドライヴァー)、
遊び仲間のチャッキー(ベン・アフレック)
ウィルが臆病の殻を破り、現状から1歩踏み出す事に、
みんなが力を与えてくれたんだもの。
どの一人がいなくても、ウィルは変われなかったでしょう。
スカイラーとチャッキーは、心に鎧のないタイプなので、
ウィルにとっては居心地が良かったに違いないです。
でも、スカイラーに対しては、自分が嫌われるのが恐くて、
心にもなく「愛してない」と言い放ち、後悔するのだ~
後にこの後悔が行動の原動力になるんですけど。
チャッキーとの友情のシーンが最高にいい!!
「迎えに行った時、おまえはノックしても出て来ない。
何の挨拶もなく、おまえは消える。そうなればいいと思う。」
みたいな事を言う。
これも魂を揺さぶる言葉ですよね~!
そして、ラスト。
チャッキーの何とも言えない表情には胸が熱くなりました!
淋しくもあり、またうれしくもある友の旅立ちを、
祝福する心の内がよ~く伝わってきて、ベン・アフレック最高!
ウィルは一人、新しい道のりを車で走り続けます。
私は胸がいっぱいになりながら、「頑張って」と声をかけましたよ。
1997年アカデミー 助演男優賞・脚本賞 受賞
関連記事*****
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」
「ザ・タウン」
マット・デイモンがインタビューに答えて、
「一番印象に残る作品は、『グッド・ウィル・ハンティング』だ」と
言っていました。
これは、マットとベン・アフレックが共同で脚本を書いて、
評判の良かった最初のものなので、もっともでしょうね。
10年前の作品で、私もかなり忘れている部分があったので、
再度、観直してみました。

監督:ガス・ヴァン・サント
製作:1997年 アメリカ
共同脚本:*マット・デイモン *ベン・アフレック
出演:*マット・デイモン *ロビン・ウィリアムズ *ベン・アフレック
*ミニー・ドライヴァー *ステラン・スカルスガルド
あなたに会えて、ほんとうによかった。
♪うれしくて、うれしくて、言葉にできな~い(←関係ない(^_^;)
主人公ウィル(マット・デイモン)の天才ぶりはハンパじゃないです。
大学教授でも何日も悩む数学の問題を、いとも簡単に解くし、
幅広い分野の書物から記憶した知識を、
いつでもすぐに引き出せるのです。
だけど彼は、みんなが欲しがっている才能を活かそうとせず、
そしてまともに人間関係を築こうともしませんでした。
孤児で、養父から虐待を受けて育った彼は、
いつも心に鎧をまとい、近付いて来た相手には悪態をつきました。
セラピストにも、本から得た知識を並べ立て、煙に巻きました。
高いプライドから、自己防衛本能が強く、
傷付くのを恐れるあまり、先に人を傷付けてしまうんですね。
自分自身の言葉で話さないのは、
自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、分からないから。
何よりも自分が何者かが分からないのでした。
「答えは自分で探すんだ」と言ったのは、
精神科医のショーン(ロビン・ウィリアムズ)。
彼も、最愛の妻を癌で亡くし、心に傷を負っていました。
ショーンは、自分と妻の体験談で、
魂を揺さぶるような人との繋がりが、
いかに人生において光り輝く宝物となるかを語っていきます。
ゆっくりと時間をかけ、時にはただ黙って待ち、
少しずつ少しずつ、ウィルの心の鎧を剥がしていくんです。
「君のせいじゃないんだ。君は悪くない。」
魂を揺さぶる言葉とは、これだったんでしょう。
ウィルが初めて心を開き号泣するシーンは感涙ものでしたよ!
自分を肯定してくれる言葉に、やっと前向きになれたんですね~
そして、ショーン自身も背負ってきた苦しみから解放され、
旅立ちを考えます。
ウィルは良い人たちに恵まれたと思いますよ~
ショーンもそうだけど、
才能を見出してくれたランボー教授(ステラン・スカルスガルド)、
女友達のスカイラー(ミニー・ドライヴァー)、
遊び仲間のチャッキー(ベン・アフレック)
ウィルが臆病の殻を破り、現状から1歩踏み出す事に、
みんなが力を与えてくれたんだもの。
どの一人がいなくても、ウィルは変われなかったでしょう。
スカイラーとチャッキーは、心に鎧のないタイプなので、
ウィルにとっては居心地が良かったに違いないです。
でも、スカイラーに対しては、自分が嫌われるのが恐くて、
心にもなく「愛してない」と言い放ち、後悔するのだ~
後にこの後悔が行動の原動力になるんですけど。
チャッキーとの友情のシーンが最高にいい!!
「迎えに行った時、おまえはノックしても出て来ない。
何の挨拶もなく、おまえは消える。そうなればいいと思う。」
みたいな事を言う。
これも魂を揺さぶる言葉ですよね~!
そして、ラスト。
チャッキーの何とも言えない表情には胸が熱くなりました!
淋しくもあり、またうれしくもある友の旅立ちを、
祝福する心の内がよ~く伝わってきて、ベン・アフレック最高!
ウィルは一人、新しい道のりを車で走り続けます。
私は胸がいっぱいになりながら、「頑張って」と声をかけましたよ。
1997年アカデミー 助演男優賞・脚本賞 受賞
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「ザ・タウン」