Rocking Chair Blog

旧作を中心とした映画のブログです たまに音楽の話題もあります

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クラッシュ

クラッシュ

監督:ポール・ハギス
製作:2004年 アメリカ
出演:*ドン・チードル *マット・ディロン *サンドラ・ブロック

人はぶつかりあう。 
 人は人を傷つける。
 怒り、哀しみ、憎しみ、孤独。
 それでも、人は、人を愛していく。


最初の車同士の衝突に始まって、
いろんな人同士の衝突があります。

黒人だのメキシコ人だのアジア人だの、
侮辱したセリフの言い回しによって、
人種差別問題が根底にあるんだと、初めは思いました。

実際、アメリカの現実を見せ付けられた気がしました。
ものすごい数の人種がいる事。
白人が、無意識に差別や偏見というものを抱えている事。
私が想像した以上に、根深いものがあるんだなあと、
再認識させられましたよ。

ストーリーが進むにつれて、たくさんの登場人物がみんな、
イライラしているものだから、ささくれだってトゲトゲしい
感覚ばかりが伝わってきます。

これは、人種差別問題を超えて、
人間の心のありようが問題じゃないかと思えてきました。
人間の心の中にある負の部分が、
衝突の連鎖を引き起こしているのだと・・・


怒り、いらだち、不満、憎しみ、差別が、
外に向かって発せられるのは、
根深い人種差別問題も一つの要因ではあるけど、
全ての原因ではない。

負の部分は誰もが持っているのです。
その感情にまかせて行動すると、
すれ違いやトラブルなどの負の方向にしか進みません。


前半は、その具体例を、これでもかと言うくらいに見せられます。

だけど、後半では、心の正の部分を効果的に出してくるんです〜!
これが上手いんですよね。

人は、負の部分を補って余りあるくらい、
正の部分も併せ持っています。

優しさ、思いやり、愛情、正義感も、存分に描かれています。

ささくれだってガサガサしたところに注がれる潤いは、
実に倍以上の力を持って、ジワ〜と沁みてくるじゃないですか!

またちょうど、心をゆさぶる音楽が良い具合に流れて、
目頭が熱くなるんですよ〜

表裏一体で不完全な人間が、とても愛おしく感じられました。
と共に、人間関係・社会の潤滑油は、
心の正の部分にあると改めて気付きましたね・・・

多くの登場人物が均等の比重で描かれていて、
こちらのエピソード、あちらのエピソードと飛び回るのに、
グチャグチャにはならず、理解しやすいように展開していきます。

「ラブ・アクチュアリー・ビター編」かな、とも思ったけど、
それよりもエピソードの絡め方がずっとうまく出来てます。
構成が見事な群像劇ですね。

私は透明マントのエピソードのエピソードで一番泣けました〜(T_T)

2005年度アカデミー賞 作品賞・脚本賞・編集賞 受賞
  • [No Tag]

*Comment

透明マント! 

私も透明マントには泣きました〜(T_T)
あのお父さんと同じ顔→(>○<)しちゃいましたよ〜
またあの子供が可愛いのなんのって。

確かに人種問題というより、
ささくれだった心が人種差別にむかわせている感じでした〜
(って、ぼーっと観てたけど★言われてみればそのとおり、です)


  • posted by わさぴょん 
  • URL 
  • 2007.10/19 18:24分 
  • [Edit]

NoTitle 

YANさん、こんばんは!
TBありがとうございます。
以前、掲示板にも書いた気がしますが、すっかり忘れてしまったので、新鮮な気持ちでコメントします。(笑)

「透明マント」のエピソード、良かったですねー。
本当に泣きました。これに限らず、すべてのエピソードがいいところが、この映画のすごいところですね。
そして、YANさんの言うように心の有り様について、
深く考えさせられました。
また、見返してみたいと思う本当にいい映画でした。

これが気に入ったなら、「マグノリア」は見ましたか?
私は、これも負けず劣らず、傑作だと思います。

TBやってみたんですが、なんかうまくいかないみたいです。
  • posted by CD 
  • URL 
  • 2007.10/19 23:34分 
  • [Edit]

わさぴょんさんへ 

わさぴょんさんのところに覗きに行ったら、
残念ながら、この作品も載ってませんでした。
でもブログを始める前から、いろんな作品を観てるんですね。
割と、好みが似通ってますよね〜★

「透明マント」のような夢のあるお話ができるパパはステキだし、
お話を信じてる女の子もすっごく可愛い!
撃たれたと思った時は、「やだっ〜」って泣けちゃってね〜〜
それでまた、空砲だと気付いていないおじいさんが、
ヘナヘナと崩れて、「神様ありがとう」みたいな事を言うじゃないですか。
ものすごく感情が盛り上がるシーンでしたよね!

誰の中にも、ささくれだった心ってあるから、
そちらばかり外に出てくる時が恐いよね〜

  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2007.10/20 14:47分 
  • [Edit]

CDさんへ 

私のほうはTBできたようですが、
CDさんのはこちらに届いてないんですね〜
私のURLを反転させるのが難しいので、カーソルでグリグリやってみてください。

エピソードは他にも、マット・ディロンがクラッシュした車の中から
前に自分がいやらしい尋問をした女性を助けるものとか、
ドン・チードルが母親の言葉にいつも傷付いているものとか、
いろいろあって、どれも心を揺さぶられましたよね。
CDさんのお勧めで観て良かったです!

「マグノリア」は、かなり前に観たんですが、
どうも「アイズ・ワイド・シャット」とゴチャまぜになって思い出せなくて
自分の感想メモを読んだら「あまり面白くなかった」って
書いてあったんですよ〜 (^_^;
そんな傑作だったとは、理解力不足だったようで。トホホ・・・
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2007.10/20 14:50分 
  • [Edit]

群像劇 

ほんと、泣きましたね、これ。
うまいんだもの、話が。
アカデミー賞を取って当然な、真面目な映画だなあと思ったものです。
観直したいという気は、あんまり起きないんですが。(笑)
  • posted by ボー 
  • URL 
  • 2007.10/21 22:36分 
  • [Edit]

ボーさんへ 

こんにちは!
とても良い作品で脚本賞は納得の受賞だけど、
私は作品賞は「ブロークバック・・・」にあげてほしかったです。。。
個人的にすごく好きなんで。

でもまあ男同士の恋愛よりも社会派ドラマのほうが、
評価が高くなるのは仕方ないですね。
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2007.10/22 13:49分 
  • [Edit]

NoTitle 

こんばんは、ホーギーです。
私のブログへのコメントと応援クリックとTBどうもありがとうございました。
それから、リンクの件ですが、喜んでお願いします。
こちらこそ、リンクして頂き、すごくうれしいです。
私もリンクをサイドバーに貼ってみようかな。

ところで、この作品のYANさんの分析、素晴らしいです。「人種差別問題を超えて、人間の心のありようが問題となりそれが、負の部分のクラッシュを起こし、後半は、正の部分を描くいている」全くおっしゃるとおりです。お陰様でこの作品について、更に深く理解することができました。ありがとうございます。
  • posted by ホーギー 
  • URL 
  • 2008.03/17 21:59分 
  • [Edit]

ホーギーさんへ 

こんにちは!
こちらこそ、コメント&TBありがとうございました!

私の記事は、分析という程たいしたもんじゃないですよ。
思いついたまま書いてみました。
共感してもらえて、うれしいです★

リンクの了解をいただいたので、早速 載せてみました。
不具合があったら言ってくださいね。
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.03/18 12:08分 
  • [Edit]

NoTitle 

こんばんは。
リンクに載せて頂きまして、どうもありがとうございました。うまくリンクできてました。
これからもよろしくお願いします。
  • posted by ホーギー 
  • URL 
  • 2008.03/18 20:07分 
  • [Edit]

ホーギーさんへ 

こんにちは!
ご丁寧に、確認してくださって、ありがとう。
これからもお付き合いをよろしくお願いしますね!
今、例の作業をボチボチやってますよ。(^^)
  • posted by YAN 
  • URL 
  • 2008.03/19 11:29分 
  • [Edit]

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