マシニスト
2007-10-06(Sat)

監督:ブラッド・アンダーソン
製作:2004年 スペイン/アメリカ
出演:*クリスチャン・ベール *ジニファー・ジェイソン・リー
すでに1年間365日眠っていない。
なんとも不気味なムードが漂う映画。
暗くて、謎めいていて・・・
なぜだか、私はこういうのを観てしまうのだ~
上の写真を見て・・・
この映画の凄味は、クリスチャン・ベールのガリガリの体に尽きます。
骨が浮き出て、極限状態の姿。
役作りのために、30キロ近いダイエットをしたらしいです。
すっごい役者魂だね~
私なんか2キロでも痩せられないのに!
トレバーは、機械工(マシニスト)として働いているが、
極度の不眠症に陥り、すでに1年間もほとんど眠っていない状態だった。
彼の周囲では、不可解な出来事が次々と起こり始める・・・
眠っていないと言っても、全く眠ってないわけじゃなく、
いつもウトウトして、コーヒーを飲みながらでも、一瞬眠りに落ちてるんですね。
自分では自覚してないけど、ちょっとだけ睡眠をとっている状態。
もう、倒れそうで、いかにも不健康で、ちょっと~大丈夫?って感じ。
大丈夫なわけないんだけど。
冷蔵庫のドアに不気味な張り紙が・・・
あれ、だんだん、文字が増え、線が増えて形になっていくの。
きっと意味があるだろうから、どんな言葉・絵が出来上がるのか、
それが気になって見続けてしまいましたね。
どうして、トレバーがこんな鬼気迫る状態になったのか、
過去の出来事に原因があるんだろうなと想像はしてました。
ラストで、それがハッキリと明かされます。
と、その謎は、1年間の不眠症という異常性と、同じくらいの
出来事ではなかったんで、少々、肩透かしをくらいました。
それまで、「なんで?」 という気持ちが強かっただけにね。
結果、「ウン?」状態でした。
もっと凄惨なものを勝手に想像してたんだよね~
でも、とにかく、封じ込めていた過去の出来事により、
良心の呵責にさいなまれて、妄想にかられていたのです。
ある意味、嘘をつき通せない人だったんですね。
1時30分。交差点。赤い車。シガーライター。母と息子。
これらが、見事な伏線となって、出てきてました。
ストーリーよりも、とにかく、クリスチャン・ベールの驚愕の姿に、
ただただ、たじろいだ作品でした。