メメント
2007-10-02(Tue)

監督:クリストファー・ノーラン
製作:2000年 アメリカ
出演:*ガイ・ピアース *キャリー・アン・モス *ジョー・パントリアーノ
記憶が10分しかもたない前向性健忘という障害を持った男が、
妻殺しの犯人を捜すという内容です。
手に入れた情報を忘れないように、男(ガイ・ピアース)は、
メモ、ポラロイド写真を駆使し、体にタトゥーまでして
記憶を書き残していきます。
とにかく、斬新な作りにはガツーンとやられました~!まずラストシーンから始まって、
10分の記憶の断片を、時間を逆行して見せるという手法なんです。これだけでも、最初、ハ?と思いました。
主人公の記憶喪失の混乱を疑似体験させられるわけです。断片の間には、時間が順行している白黒部分が、挟まれてます。
だから、全てを理解するには、逆行部分のみを、
時間軸に沿って並べ替えないといけないんですよ。
DVD特典には、ちゃんと再構築された
「リバース・シークェンス・バージョン」が入っていたようですが、
私は時間がなくて見れませんでした。残念。。
この特殊な手法には、なるほどと唸る上手い仕掛けがあって、
最初のほうで見せられた情報が正しいと、
ずっと
先入観を持って見せられてしまいます。
だから、ラストでの衝撃度が増して、あっと言わされるんです。
それと、人間の記憶なんて曖昧なものですよね。
その上、信じるものが、全て真実とは限らない。
自分に有利な記憶だけを残しているのかもしれない。
そう言った、観る側の間違った先入観と、
主人公の記憶の歪みのせいで、二重にネジレが発生し、
驚愕の結末へと繋がったんです。完全にしてやられましたわ!
観終わって、驚きが収まった後には、
犯人を捜す事だけに生きる拠り所を求めた、
哀しい男の姿が残って、切なかったです。
テーマ : 映画★★★★★レビュー
ジャンル : 映画
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コメント
YANさん、いいトコつきますねぇ!
私もこれにはガツンとやられましたよ~
クリストファー・ノーランとガイ・ピアースが大スキになった記念すべき一本です♪
当時ビデオデッキしか持っていなかった私は
時間軸が普通バージョンになるようにチマチマ編集して
自分で作りました。(@_@)
(ビデオデッキは2台あった)
でもやっとのことで編集し終えたら、
もう最初から見直す気になれなかったというオチが★
ラストは不毛というか、なんというか・・・参りました。
これ大好きで記念すべき1本とは、うれしいですね~!
面白い手法だし、主人公の前向性健忘という設定も変わってましたよね。
ガイ・ピアース、この作品では、ちょっと痩せたブラピにも見えましたよ(≧ε≦)
わさぴょんさん、自分でビデオ編集したんですか!?すごい根性!
それなのに観ず終い? もったいない!
でも、普通バージョンで観ると、たいした話じゃないとか。
これはやっぱり、時間逆行バージョンを、
頭の中でアレコレ考えるのが面白いのかもしれませんね。
YANさん、こんにちは!
おっ、メメント!ブログの方にやってきましたね。
これは本当にいいですよねー。こういう設定大好きです。
メモ・ポラロイド・タトゥーといった道具立ても好きなんですよ。
でも、・・・実は内容忘れて来ちゃいました。なんか自分自身がメメントなんじゃないかって情けなくなります。(メメントってどういう意味か知りませんが)
まー、これのいいところは2回目に見てもすごく新鮮な気持ちで見られることです。(負け惜しみ)
新鮮な気持ちで見て、もう一回だまされたら、またこのレビューを見に来ようかなと思います。
それでは、また。
CDさん、いらっしゃ~い!
CDさんが「メメント」の意味って言うから、調べましたよ!
(私も知りませんでした。)
この映画はジョナサンの短編「Memento Mori」を元にして作られていて、
この言葉はラテン語で、意味は「自分がいずれ死ぬ事を忘れるな」ですって。
ふ~ん・・・「忘れるな」は作品と合ってますけどね。。。
でも「死」も出てくるしね。。。どうでしょう?納得できました?
以前に書いた感想をまた読んでいたら、
もう一度観たくなるものが、たくさん出てきましたよ。
この作品もその一つです。
「メメント・モリ」は「死を思え」という意味だと、確か”しりあがり寿”さんのマンガにありました。
つまり「メメント」が「思え=忘れるな」で、「モリ」が「死」なのかな~と。
「自分自身がメメント」!それ面白い!
「ちょっと~聞いてた?」「あっゴメン、今メメントしてた」
「○○○でさ~」「あっ、ゴメメント、もう一回言ってくれる?」
・・・。わしゃダジャレ好きなオッサンか?
わさぴょんさんから教えてもらって、
ちょっと「メメント・モリ」で調べたら、
ネットにはいろいろ載ってますね~
宗教用語なのに、マンガもあるし、小説もあるし、写真集もある。
それに、そういう名前のサイトやらハンドルネームとして使っている人もいて、
これが世の中で一般的に通用する言葉だったとは、驚きました!
ただ「メメント」がラテン語の動詞なのかどうかは調べても分かりませんでしたが。
「メメント・モリ」・・・恐るべし!
CDさんの「自分自身がメメント」・・・いいわねえ~!
ちょっと忘れっぽくなっても「ボケた」と言わずに「メメント」ならカッコイイ!
>「あっ、ゴメメント、もう一回言ってくれる?」
この「ゴメメント」もいいわあ~ ウケる~
わさぴょんさんはおっさぴょんさんだわ~ (≧ε≦)ププ
YANさん、こんにちは!
わざわざ調べてくれたんですね。ありがとうございます!何気ない一言で、こんなに反応してくれて感謝感激雨あられです。(急に懐かしいフレーズを思い出したので書いてみました。でも、本当にありがとうございます)
わさぴょんさんもありがとうございます!
「今メメントしてた」こういう使い方するんですねー。(笑)
「ゴメメント」・・・笑いました。今なら流行語大賞間に合うかも?
沢尻エリカも舞台挨拶の時に「別に」の代わりに「メメント!」っていえば、許されてたかも。または、「ただいまメメント中」と書いたパネルでも持ってれば、質問もされなかったかもしれませんね。
ところで、メメントの使い方、これで合ってます?
なんかね~「メメント・モリ」にはびっくりでしたよ。
CDさんのおかげで、私も新しい言葉を知りました。
「メメント」って多分「メモリー」に関係ある言葉でしょうね。
エリカ様も、CDさんの言うようにやっていれば、
非難されずに済んだでしょうにね~ ナイス・アイデアですよ!
ツンケンするより可愛いもの。
でもこれだと、エリカ様はプッツン女優に転向かな。(^▽^;)
YANさん、こんばんわ。
ゴメメント、笑えます。
この映画が封切られたばかりに使ってたら、
確かに流行語対象になっていたかも、、、、
今でも結構便利に使えますね、この言葉。
「メメント・モリ」というのが元なんですか。
死を忘れるな、ですか、それは知りませんでした。
私もメモリーに関係する言葉か、
なにか別な単語のアナグラムかな、
っと思っていました。勉強になります。
「哀しい男の姿が残って、切なかったです。」
亡き妻を追い求めて、さまよい生きる。
確かに哀しい男、でしたね。
ヤンさんの深い考察に比べて、こちらは内容よりも、
「メメント」の言葉にまつわる事で盛り上がってました~(^^ゞ
でも「メメント・モリ」が元というのを、ヤンさんもご存知なかったとは、
少しでもお役に立てたなら、良かったです。
この主人公は、ヤンさんの言う通り、
いやな思い出を忘れたくて、
自分にとって都合の良い記憶だけにすがっている
哀しい男なんですよね。
再び、こんばんは☆
これ、公開当初、映画館で観ました。
ある意味、衝撃的でしたが、それはYANさんやコメントを残している方々とは違っていて・・・
IHURUには、さっぱりワケが分わらず、衝撃的でした。^ ^;
もともと、他の映画を観ている時にこの映画の予告を観て、「すごい面白そう!」とワクワクしながら観にいったのですが・・・
狐につままれた気分になりました。
そして、映画館を出るとき、周りの人も「結局、何だったんだ?」とわいわいしていたので、ずっとそんなものかと思っていました。
・・・というわけで、皆さんの感想を読んで、再び衝撃を受けてしまいました。orz
そうか~、これは劇場鑑賞よりもDVDのほうがいいでしょうね。
1回観ただけじゃあ、分かりませんもん。
私なんか2~3度 途中で戻して観ましたよ。
それでやっと、記憶の曖昧さをテーマにした作品なんだなあと
なんとなく思ったぐらいで。
これは、もう一度DVDで観ると、絶対に印象が変わりますよ!
やられたぁ~!
この言葉が一番あってますね。
素晴らしい映画です。
この映画以降、時間軸をさかのぼる作品が増えたようですよ。
この映画を観終わって、やられたぁ~って思いましたよ。
時間軸を遡る作品って確かに増えましたね。
本作は、その効果がすごく活きていて、
最初のほうに予想していたものと
違う結果がラストに待っていて、衝撃を受けました。
こんばんは。
先日IMAGICAで見ました。
何回観てもコレ難解ですね(ダジャレちゃいますよ)
時間軸逆にしたクリストファー・ノーランて頭良すぎですね。
てっきり、妻をレイプし殺した犯人をやっつけた!!!
もんだと思って観ているうちに全く違ってた、という。
何となく陰のあるガイ・ピアースはノーラン作品にぴったりですね★
こんにちは!
IMAGICAって有料チャンネルなんですか?
本当に生活費倹約してる?(^▽^;)
ちょっと古い作品だけど名作が多いみたいね。
「メメント」好きなんですよ~☆
うんうん、時間軸を逆にするなんて発想、よく浮かんだよね!
元に戻っていったら、予想と違った結末が浮かび上がってくるとは、
面白い展開だったね~
ガイ・ピアースは、この作品が一番カッコ良かったと思います★
こんばんは。
過去記事へのコメントでごめんなさい。
自分のブログで毎日、記事をUPしてはYANさんの記事とかぶっていないか確認してたら、やっとかぶりました!!
そしてYANさんの記事を読んでやられました!!
そのロジカルな内容に僕の記事なんて・・・とほほ(笑)
しっかし今作はほんとに異色な作品ですよね。
頭の体操には持って来いです。
自分の記事、YANさんの記事を読んでまた見返したくなりました(=^_^=)
また記事がかぶったら、コメントさせてくださいね。
こんにちは!
過去記事へのコメント、大歓迎ですよ~!
以前の作品を思い出せますからね。
そうですね、なかなかゆず豆さんの記事とかぶるものが
無かったけど(^^;、これが来ましたか~っ!!やった~!
衝撃を受けた忘れ難い作品です☆
作りも異色だし、それによる予想を覆す展開にも驚きました。
同じ作品があれば、ぜひ一言残していって下さい。
一緒にTBもしてくだされば、すぐにそちらに飛んで行きますよ。
待ってま~す(^▽^)
この映画では、「前向性健忘」という病気を持った人物が主人公になっています。
私は、この病気についてはまったく知りません。
多分世の中には、この病気に苦しめられて...
夏はこれからが本番だというのに既に庭が蚊だらけで困っている篠雨です。
蚊だけでなく蜂も飛び回ってます。
花に向かうだけでなく、何故か室内にも入ろうとするアシナガバチさん