Ray/レイ
2007-09-12(Wed)

監督:テイラー・ハックフォード
製作:2004年 アメリカ
出演:*ジェイミー・フォックス *ケリー・ワシントン
レイ・チャールズーー音楽・恋・そして人生。
彼は、生きること全てにおいて<天才>だった。
この映画は、ひとえにジェイミー・フォックスの演技の
素晴らしさで、成り立っていると言えるでしょうね!
あるシーンでは、歌もピアノもジェイミーが実演していると
聞きました。
実際のレイ・チャールズと見間違う程の姿・形・声・しぐさ。
もうホントそっくりじゃないの!
ここまでよくやれたものだと感動しました。
この感動がとにかく大きい!
ただ、観ていて、レイ・チャールズの一生と言うのは、
クスリと女に溺れた、しょーもない男という印象が強く、
私としては、全く人物像に魅力を感じませんでした。
弟を水死で亡くした事、幼い頃に失明した事が、
ヤクを打つ言い訳のように、フラッシュバックで出てくる。
それには納得できませんねえ。
愛する奥さんに止められても、
「止めない」と言い張ってヤクを打ち続けたダメ男には変わりない。
感動の生涯ではなかったけど、逆に美化もしないで、
赤裸々に汚れた部分をさらけ出したところには、
点数をあげたいと思います。
母親の、突き放すように見えて、
深く強く包む愛情には、グッとくるものがありましたよ~
ここも見所でした。
あとは何と言っても、音楽です!
名曲がズラリ。
ヤク中ではあっても、音楽の天才だった事は、
揺ぎ無い事実なんですね。
良い音楽は、ずっと残っていくものです。
2004年アカデミー賞主演男優賞