ドリームガールズ
2007-09-11(Tue)

監督:ビル・コンドン
製作:2006年 アメリカ
出演:*ビヨンセ・ノウルズ *ジェニファー・ハドソン *エディ・マーフィー
*ジェイミー・フォックス
夢は永遠に生き続ける
60~70年代のソウルミュージックシーンを再現していて、
私にとっては懐かしくもあり、
とてもノリノリの気分で観る事ができました!
ミュージカル映画と言うよりも
ライブ映像を観てるような高揚感が最高!
ソウルフルな歌、ゴージャスな衣装・メイクが素晴らしくて、
ステージのシーンはどれも良かったなあ~
シュープリームスの曲が出てくるのかと思ったら、なかったね。
彼女たちをモデルにした架空の話という事ですね。
ジェニファー・ハドソンは、評判通りの高い歌唱力ですごかった。
類稀なるダイナミックさだもんだから、
最初からそれを前面に出して押してくるんですよね。
あれだけ、押せ押せで迫られたら、男も後ずさりしたくなる。。
聴いてるこっちも、天ぷら食べ過ぎで胸焼け寸前って感じ。
押すところもあれば、引くところも必要だと思います。
そう思っていたら、挫折を味わった後の歌では、
力の抜けたソフトさが良くて、こちらの方が心に沁みてきましたよ。
ビヨンセの「Listen」は、魂のこもった渾身の歌で、
かなりグッときました。
ストーリーとしては、どこの業界にもある栄光と挫折の物語です。
短絡的ではあるけど、分かりやすいですね。
この栄枯盛衰は、エディ・マーフィーがとても上手く演じてました!
いつもコメディでおどけてばかりの人が、
手堅い芝居もきっちりできるんだなあと感心しました。
しかし、このキャスティングはけっこう現実とダブッていて厳しいわあ。
エディ・マーフィーは実際、昔ほどの勢いはないわけだし、
ビヨンセもデスティニーズ・チャイルドよりソロ活動が多いし、
ジェニファーはアカデミー賞助演女優賞を獲ったからいいものの、
その後売れてるのか? 見た目で損してない???
まあ、みんなハマリ役って事ですよね。
カーティス(ジェイミー・フォックス)は特に悪い人には見えませんでした。
自分の夢を実現させようと必死だったのは、みんな一緒でしょ。
人気商売なんて、人を蹴落として、自分だけは
のし上がろうとするもので、珍しい話じゃないですよ。
ただ、人の曲を横取りするのは許せなかったけどね。
だんだん自分を見失っていく姿は淋しかったなあ。
全体的に影の部分は物悲しさが出ていたし、
光の部分は目一杯の輝きでもって夢のようなシーンになっていました!
それに、ラストも前に進むための解散で、
明るく幕を下ろしたから、心地良く観終える事ができました。
#2006年度アカデミー賞助演女優賞受賞