ヴィレッジ
2007-09-08(Sat)

監督:M.ナイト・シャマラン
製作:2004年 アメリカ
出演:*ホアキン・フェニックス *ブライス・ダラス・ハワード *エイドリアン・ブロディ
その《地上の楽園》は、奇妙な《掟》に縛られていた・・・何故?
ネタバレあります
「地上の楽園」と言うのは、周りを森に囲まれて、
外の世界から孤立した小さな村の事です。
村人達が強い絆で結ばれ、あたかもユートピアのようでした。
そこには、「森には、語ってはならぬ者がいるから、
行ってはいけない」という掟がありました。
中盤までは、姿が見えない何かに対する恐怖感や
不安感がかきたてられて、ひたすら不気味なんですよ~
何がいるんだろう~ 何だろう~
だけど、実際に、赤い何者かが現れた時には、
アチャー、こりゃ「サイン」の二の舞か?
シャマラン監督またやっちゃったか?
と思いましたよ。 でも、その線ではなかったんですね。
愛する人ルシアス(ホアキン・フェニックス)のケガを治す薬を求めて、
盲目の少女アイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)は、掟を破り、
村を出て森を通り、外の世界へ行く決心をしますが、その際に、
父から、村に関する驚きの真実を聞かされます。
なんてこった! 自分勝手な大人たちの偽りかい!
正しい世界、希望の地を求めた結果が、この閉鎖的な世界なの?
何も知る事のできない子供達にとって、どれだけ罪な事か。
この村の未来はどうなるの?
老人ホームくらいにしておけば良かったのに。
ほんとびっくりですよ。こんな設定、よく考えたもんだ。
それにしても、ここではオチのネタばらしが早い気がするけど。
そうか、最後にまだあったんですね ヽ(*゚O゚)ノ
アイヴィーは、愛する人のため、恐怖と戦いながら、森を通って行きます。
彼女が掟を破るのを許されたのは、盲目だという理由でしょうね。
確かに彼女は森の外の世界を、目では見えなかったかもしれない。
でも、目が見えない分、敏感に何かを感じ取ったはず。
本当に勇気があるなら、ラストのような言動はなかったよね。。。
せっかく村の未来を託され、変えていくチャンスをもらえたのに、
あんな嘘をつくようでは、あの村に未来はないですわ。
アイヴィー、あんたは恐ろしいわ。
この先も、村は孤立して小さな世界を作っていくんでしょう。
愛と勇気を見せながら、不気味さだけが残りました。
この最後のゾゾゾ~~こそ、シャマラン監督の得意とするところでしょう。