レディ・イン・ザ・ウォーター
2007-09-05(Wed)

監督:M.ナイト・シャマラン
製作:2006年 アメリカ
出演:*ポール・ジアマッティ *ブライス・ダラス・ハワード
「急いで、ハッピーエンドまで、もう時間がないわ」
笑えるし、泣けるし、とても楽しめました。
まず、エンドロールで驚いたのは、
キャストで、あのインド人が監督本人だった事。
観ている時は、全く気付かなかった~
良い役に、やっぱりインド人をもってくるなあ・・・くらいしか
思ってませんでした。
だって、前にチラッと見た時より、
カッコよく見えたし、若くなってる気がしたわ。
整形でもした? (≧∇≦)ノ彡☆
この監督のユーモアのセンスは、好きですね~
シリアスなシーンで、突然ずっこけるような笑いをもってくる。
重要な暗号解読なのに、シリアルの箱を読んでいるとか、
大事なお伽話を聞き出すのに、
無邪気なフリをして話をねだるとか、笑った、笑った☆
最初に、アパートに新しく転入してきた者を連れて、
管理人ヒープ(ポール・ジアマッティ)は、部屋まで案内します。
その途中で、住人たちを紹介していくんだけど、
後半になると、その者たちがみんな重要人物として
出番がキッチリあって、ストーリーに絡んできます。
この一人一人の引っ張り出し方が、上手いんだよね~!
特に、嫌われ者のミスリードがあったおかげで、
全員が重要人物になれるのだ!
『こんなヤツが!?』と言いたくなるような者まで、
しっかりおいしい役をもらってて、そこがまた笑えたりして。
でもまさか、ずっとお伽話で通すとは思ってませんでした。
どこかで、『本当は彼女は○○でした』と言う、
オチがあるんだろうと、疑いながら観てましたよ。
私も、固定観念に縛られてるねえ~
最後までファンタジー路線を貫き通すとは、この監督、
世間の期待を裏切るのに勇気が要ったんじゃないかなあ。
アッパレです。
今までも、ホラーっぽいストーリーの中に、
愛ある教訓を込めるのが好きだったから、
今回は、それを前面に出す事にしたんでしょうね。
あのアパートには、いろんな年齢・人種の人がいるんだけど、
そのどの人にも役割がある、と言う事なんですね。
自分では気付いていないくても、
人は何か役目があって生かされている。
つまり、何らかの可能性を秘めていて、
生きる意味は必ず存在するという事なのだ。
そして、自分の役割に気付けた人は幸せです。
一人の少女のために、謎のお伽話のために、
大人たちが真剣に集まるのがバカバカしいとは
思いません。
だって、自分が 人を救える力を持っていると知らされたら、
うれしいじゃない。力になりたいでしょう。
人に役立つ喜びで行動していくんだと思います。
そして、ヒープは人を救う事で、自分も救済されます。
最後には感動で涙が出てきました。
水の精ナーフって、「選ばれし器」に対してもそうだけど、
あらゆる人間の心を目覚めさせるために、
人間界に送られたようですね。
私の中にも、無垢な心はしっかりとあったようです (^^)