嗤う分身
2015-10-23(Fri)
混沌とした世界観が魅力☆
命を懸けて自分の存在を証明するんだ

THE DOUBLE
監督:リチャード・アイオアディ
製作:2013年 イギリス
上映時間:93分
出演:*ジェシー・アイゼンバーグ *ミア・ワシコウスカ *ノア・テイラー
お前は、俺だ。自分は、誰だ。
サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)は内気で要領が悪く、
存在感の薄い青年。
コピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)に想いを寄せるが
相手にされず、毎晩 望遠鏡で彼女の部屋を覗く。
ある日、彼とそっくりな新入社員ジェームズがやって来て、
要領良く立ち回り人望を集めてゆく。
薄暗い映像の時代も国籍も謎めいた世界観にウズウズする♪
陰鬱さの中にもコメディの要素もあって、
BGMが日本の懐メロときた!
こういうメチャクチャな摩訶不思議さ、けっこう好き~
「上を向いて歩こう」「ブルー・シャトウ」の日本語の曲が
流れた時には『なんでっ!?』って驚いたな~(°□°;)
歌詞とシーンの内容が合っているけど、
なんでこの選曲なのか、すごく気になりました。
ネタバレあります 未見の方はご注意下さい ↓

「ブルーシャトウ」が流れるこのシーン可笑しかった!
ミキサーがガーーッとなって皆が拍手して伝票がポイッと(≧▽≦)
サイモンの要領の悪さを表わすエピソードが
ギャグみたいで可笑しいんです(≧ε≦)
何をやっても実にタイミングが悪い!
地下鉄を降りる時、エレベーターに乗る時、
レストランでハナ達の様子を伺う時などなど・・・
お笑いのコントそのものですよ、あれは。
でも悲愴感もあるから声を出して笑っていいものやら(^^;
サイモンの存在感の無さは絶望的で、
7年も勤めているのに名前も顔も覚えてもらえなくて、
実の母親からも冷たくあしらわれたりします。
挙句の果てにはシステム上存在してないとまで言われちゃう。
サイモンが自分に満足できなくて、
ジェームズと言う分身が生まれた。
分身はサイモンと正反対。
こうありたいと願う姿でしょう。
人当たりが良く主張が出来て人を惹きつける青年。
最初のうち2人は良い関係でいたんだけど、
そのうちサイモンはジェームズに全てを奪われそうになる。
そこで命をかけて分身と決別しようとする・・・
物語としては割とシンプルで
「ファイト・クラブ」を連想するような展開でした。
承認欲求を描いた作品ですよね。
どんなに満足できない自分であっても周囲に認められたい。
存在が無くなっていくなんて耐えられない。
これは誰にでもある心理だと思います。
サイモンは自殺と見せかけてネットの上に飛び降りる。
命懸けで自分は自分だと明白にしようと行動したわけです。
そこで思い返されるのが最初の自殺者。
あれもまたサイモンの別の分身だったのかな~?
彼の部屋にはすぐジェームズが現れたし。
ハナが捨てた絵には2人のハナが。
いろいろ深読み出来そうなポイントが散りばめられて
いますが、ミステリアスで答えは出ません。
姿・形は同じなのにどちらがサイモンかすぐ分かると言う、
ジェシーの演じ分けには感心しました!(^_^)d
眼力や口調が全然違うんですよね。
古くて大きな機械類も絵的に面白かったな~
関連記事*****
「ファイト・クラブ」
「複製された男」
命を懸けて自分の存在を証明するんだ

THE DOUBLE
監督:リチャード・アイオアディ
製作:2013年 イギリス
上映時間:93分
出演:*ジェシー・アイゼンバーグ *ミア・ワシコウスカ *ノア・テイラー
お前は、俺だ。自分は、誰だ。
サイモン(ジェシー・アイゼンバーグ)は内気で要領が悪く、
存在感の薄い青年。
コピー係のハナ(ミア・ワシコウスカ)に想いを寄せるが
相手にされず、毎晩 望遠鏡で彼女の部屋を覗く。
ある日、彼とそっくりな新入社員ジェームズがやって来て、
要領良く立ち回り人望を集めてゆく。
薄暗い映像の時代も国籍も謎めいた世界観にウズウズする♪
陰鬱さの中にもコメディの要素もあって、
BGMが日本の懐メロときた!
こういうメチャクチャな摩訶不思議さ、けっこう好き~
「上を向いて歩こう」「ブルー・シャトウ」の日本語の曲が
流れた時には『なんでっ!?』って驚いたな~(°□°;)
歌詞とシーンの内容が合っているけど、
なんでこの選曲なのか、すごく気になりました。
ネタバレあります 未見の方はご注意下さい ↓

「ブルーシャトウ」が流れるこのシーン可笑しかった!
ミキサーがガーーッとなって皆が拍手して伝票がポイッと(≧▽≦)
サイモンの要領の悪さを表わすエピソードが
ギャグみたいで可笑しいんです(≧ε≦)
何をやっても実にタイミングが悪い!
地下鉄を降りる時、エレベーターに乗る時、
レストランでハナ達の様子を伺う時などなど・・・
お笑いのコントそのものですよ、あれは。
でも悲愴感もあるから声を出して笑っていいものやら(^^;
サイモンの存在感の無さは絶望的で、
7年も勤めているのに名前も顔も覚えてもらえなくて、
実の母親からも冷たくあしらわれたりします。
挙句の果てにはシステム上存在してないとまで言われちゃう。
サイモンが自分に満足できなくて、
ジェームズと言う分身が生まれた。
分身はサイモンと正反対。
こうありたいと願う姿でしょう。
人当たりが良く主張が出来て人を惹きつける青年。
最初のうち2人は良い関係でいたんだけど、
そのうちサイモンはジェームズに全てを奪われそうになる。
そこで命をかけて分身と決別しようとする・・・
物語としては割とシンプルで
「ファイト・クラブ」を連想するような展開でした。
承認欲求を描いた作品ですよね。
どんなに満足できない自分であっても周囲に認められたい。
存在が無くなっていくなんて耐えられない。
これは誰にでもある心理だと思います。
サイモンは自殺と見せかけてネットの上に飛び降りる。
命懸けで自分は自分だと明白にしようと行動したわけです。
そこで思い返されるのが最初の自殺者。
あれもまたサイモンの別の分身だったのかな~?
彼の部屋にはすぐジェームズが現れたし。
ハナが捨てた絵には2人のハナが。
いろいろ深読み出来そうなポイントが散りばめられて
いますが、ミステリアスで答えは出ません。
姿・形は同じなのにどちらがサイモンかすぐ分かると言う、
ジェシーの演じ分けには感心しました!(^_^)d
眼力や口調が全然違うんですよね。
古くて大きな機械類も絵的に面白かったな~
関連記事*****
「ファイト・クラブ」
「複製された男」