ケープタウン
2015-09-01(Tue)
人種差別や貧困をベースにしたバイオレンス・サスペンス。
見応え充分!

ZULU
監督:ジェローム・サル
製作:2013年 フランス・南アフリカ
上映時間:107分
出演:*オーランド・ブルーム *フォレスト・ウィテカー *コンラッド・ケンプ *ジョエル・カイエンベ
そこは、神に見捨てられた街――
南アフリカを舞台に、非情な犯罪組織と刑事達が
繰り広げる緊迫の攻防。
背後には麻薬を巡る社会の深い闇が潜んでいた。
原題は「ZULU」。
ポスターからするとオーランド・ブルームが主役に見えるけど、
真の主役はズールー族出身の刑事アリを演じた
フォレスト・ウィテカーの方でした。
子供の頃に目前で父を虐殺され、
自分自身も身体に酷い傷を負わされ、
言い様のない苦痛を味わったアリ。
でも彼は強さと知性で赦しの境地に至り、
温厚な大人となったんですね。
「和解したければ敵と働けばいい。仲間になれる。」と
言うマンデラ氏の言葉を胸に。
ネタバレあります ↓

正反対のタイプで対照的な2人が良いコンビ
若い女性の麻薬による死亡事件と
子供の失踪事件を追うアリ。
相棒はアリとは対照的な、女にだらしない
バツイチ男のブライアン(オーランド・ブルーム)。
オーリーのこんなやさぐれたワイルドなキャラって初めてかも!
なんとヌードもチラリ☆
エルフのレゴラスからすると ものすごい振り幅で、
豊かな演技力を再確認したって感じです♪
アリは事件を通じて南アフリカが抱える大きな闇に直面し、
しかも大切な人を失う事になります。
もう、人種差別や貧困がなんて根深い事か・・・(- -;)
「黒人を抹殺する化学兵器」なんて言葉は衝撃でしたね( ̄□ ̄;)
そんな恐ろしいものを作っても大赦を受けて釈放される権力者。
次は向精神薬で儲けようと黒人少年で人体実験をするように。
その事に街のギャングが絡んでいるのに、
さらにやり切れなさを覚えました。
黒人は同じ黒人を犠牲にしても、
お金のある白人と繋がって悪事を働くしかないのか。
銃の発砲は日常茶飯事。
あまりの荒廃ぶりに暗澹たる気持ちになりましたよ・・・(+_+)
白人を赦したアリでしたが、母までも殺され、
とうとう抑圧していた憎しみ・怒りを爆発させます。
狂気の眼差しで悪人を追い詰めていくアリ。
ズールー族として人として、黒人を食い物にしていた彼を
許せなくなったのでしょう!
一方で無鉄砲に見えていたブライアンは、
「復讐は良くない」とアリを止めようと探すんですね。
広い砂漠のシーンは印象的でした。
白い砂と青い空が絶望の世界なんだものね・・・
この結末はアリが悪いと言うより、
憎しみを生み出す南アフリカの社会が悪いと思えましたよ。
ブライアンはせめて自分の中にある憎しみを捨てようと、
父の墓石に名を記した・・・って事かなあ。
ナイフを使ったバイオレンス・シーンや
薬物実験のショッキング・シーンもあります。
なかなか見応えのある作品でした。
見応え充分!

ZULU
監督:ジェローム・サル
製作:2013年 フランス・南アフリカ
上映時間:107分
出演:*オーランド・ブルーム *フォレスト・ウィテカー *コンラッド・ケンプ *ジョエル・カイエンベ
そこは、神に見捨てられた街――
南アフリカを舞台に、非情な犯罪組織と刑事達が
繰り広げる緊迫の攻防。
背後には麻薬を巡る社会の深い闇が潜んでいた。
原題は「ZULU」。
ポスターからするとオーランド・ブルームが主役に見えるけど、
真の主役はズールー族出身の刑事アリを演じた
フォレスト・ウィテカーの方でした。
子供の頃に目前で父を虐殺され、
自分自身も身体に酷い傷を負わされ、
言い様のない苦痛を味わったアリ。
でも彼は強さと知性で赦しの境地に至り、
温厚な大人となったんですね。
「和解したければ敵と働けばいい。仲間になれる。」と
言うマンデラ氏の言葉を胸に。
ネタバレあります ↓

正反対のタイプで対照的な2人が良いコンビ
若い女性の麻薬による死亡事件と
子供の失踪事件を追うアリ。
相棒はアリとは対照的な、女にだらしない
バツイチ男のブライアン(オーランド・ブルーム)。
オーリーのこんなやさぐれたワイルドなキャラって初めてかも!
なんとヌードもチラリ☆
エルフのレゴラスからすると ものすごい振り幅で、
豊かな演技力を再確認したって感じです♪
アリは事件を通じて南アフリカが抱える大きな闇に直面し、
しかも大切な人を失う事になります。
もう、人種差別や貧困がなんて根深い事か・・・(- -;)
「黒人を抹殺する化学兵器」なんて言葉は衝撃でしたね( ̄□ ̄;)
そんな恐ろしいものを作っても大赦を受けて釈放される権力者。
次は向精神薬で儲けようと黒人少年で人体実験をするように。
その事に街のギャングが絡んでいるのに、
さらにやり切れなさを覚えました。
黒人は同じ黒人を犠牲にしても、
お金のある白人と繋がって悪事を働くしかないのか。
銃の発砲は日常茶飯事。
あまりの荒廃ぶりに暗澹たる気持ちになりましたよ・・・(+_+)
白人を赦したアリでしたが、母までも殺され、
とうとう抑圧していた憎しみ・怒りを爆発させます。
狂気の眼差しで悪人を追い詰めていくアリ。
ズールー族として人として、黒人を食い物にしていた彼を
許せなくなったのでしょう!
一方で無鉄砲に見えていたブライアンは、
「復讐は良くない」とアリを止めようと探すんですね。
広い砂漠のシーンは印象的でした。
白い砂と青い空が絶望の世界なんだものね・・・
この結末はアリが悪いと言うより、
憎しみを生み出す南アフリカの社会が悪いと思えましたよ。
ブライアンはせめて自分の中にある憎しみを捨てようと、
父の墓石に名を記した・・・って事かなあ。
ナイフを使ったバイオレンス・シーンや
薬物実験のショッキング・シーンもあります。
なかなか見応えのある作品でした。