2008-08-27(Wed)

監督:佐藤祐市
製作:2007年 日本
出演:*小栗旬 *ユースケ・サンタマリア *小出恵介
*香川照之 *塚地武雅
自殺したアイドル、如月ミキの一周忌
男、5人、この部屋で事件は起こるーー
いや~面白かったです~!
とてもよく出来たワンシチュエーションサスペンス・コメディでした。
売れないアイドル如月ミキの一周忌に、彼女の思い出を語り合おうと、
5人の熱烈なファンが集まります。
彼女は自殺じゃなく殺されたんだと一人が言い出してから、
ガラッとムードが一変し、推理劇が始まります。
会話のみで観る者をグイグイ引き込んでいくパワーがありました。
みんな本当に上手くて、個性的なキャラを巧みに演じてました。
会の進行をしていく正統派の家元、
謎解きのリーダーとなって追い詰めていくオダ・ユージ、
最初から怪しくて不気味な存在感を放っているいちご娘、
調子の良さで全体のテンポを作っているスネーク、
間が抜けていてボケ役の安男。
ポンポン飛び出すセリフは実にライヴ感に溢れていました。
5人がノッているのが伝わってきましたね~
互いに高めあって作り上げた作品という感じです。
全員がサイトのハンドルネームで呼び合っていて、
それぞれの素性を知らないところがミソだった!
次々と意外な正体が明かされるくだりには、
思わず私も「え~~っ!」と声を出したわ!5回は叫んだね。
思い返すと伏線は張り巡らされていたんだけど。
ミキちゃんの事なら誰よりも詳しいと思っていた家元が、
ヘコむのも分かります。
怒涛の流れで謎解きは展開されます。
回想シーンは写真のコマ撮りみたいな奇妙な作りになっていて、
香川照之はマジでキモくておかしかった~(≧∇≦)ノ彡☆
この人の醸し出す雰囲気は卓越してすごいですね。
ミキちゃんに一番近い5人だからこそ、
見事な結論を導き出す事ができたんだと思います。
一番遠くに見えた人が、一番大切な人と分かってジンワリ来ました。
(でも私なら自分のせい?とすごく責任を感じちゃうなあ)
「遅れてきた清純派」D級タレントのミキちゃんは、
顔をハッキリ見せなくて、長い黒髪から貞子のように見えた時もあり。
それがラストで・・・・!
5人が虜になっていた天使のような存在がこの子かい?
やっぱりと言うか、いや予想以上のアジャ~ッだったんでオチになってましたね。
5人の気持ちが一つになった懸命な応援ダンスと重なって、
笑った笑った!
彼女は本当にみんなから強く愛されて幸せな子でしたよ。
ストーリーの組み立てもよく練りこまれ、
セリフがどれも私の笑いのツボに嵌って、とても面白い作品でした。
#2007年日本アカデミー賞話題賞受賞
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