2007-09-24(Mon)

監督:ダーレン・リン・バウズマン
製作:2006年 アメリカ
出演:*トベン・ベル *ショウニー・スミス
謎は新たに生み出される!
[ソリッド・シチュエーション・スリラー]シリーズ最高傑作
この3作目には、前作までにあったような
「どうなるんだろう。。。」というハラハラ感がありませんでした。
謎を解いていく設定じゃなく、
ただ主人公たちがやっている事を、
見せられるだけに終わりました。
謎の答・事の成り行きが知りたくて心臓をバクバクさせるのが、
このシリーズの醍醐味で、私の期待するところなのに、
今作は、引き込まれて前のめりになるって事はなく、
後ろにもたれたまま、眺めて終わりました。
映像のグロさで観客に衝撃を与えようとする、
浅はかさが、どうも見えてしまいましたね~
このグロ度のアップは、引きますよ。逆効果!
これは、Aの仕掛のせいです。
Aはジグソウへの愛にのめり込み過ぎるあまり、
嫉妬などの激しい感情に振り回され、
ゲームの仕掛にも残虐性を増すようになってしまったんです。
それでも、最後まで観ていくと、
前2作の流れを受け継いでいる事が分かります。
つまり、作品全体がジグソウのゲームになっている事です。
全てが伏線で、ラストでそれらが繋がり、
ジグソウ(トビン・ベル)の意図がハッキリします。
テーマとしては「人が人を赦せるか」があり、(←大げさな!)
ジェフ(アンガス・マクファーデン)の復讐が展開する一方で、
ジグソウとアマンダ(ショウニー・スミス)のストーリーも、
同時に進行していきます。
ジグソウのゲームは、被験者に生死の選択肢を
残してきたのに対し、
Aのやり方は情け容赦がなく、ルールに反しているため、
ジグソウとしては、だんだん気に入らなくなってきました。
その時のジグソウのセリフ・・・
「私は殺しはきらいだ」ときたよ~! まただよ、
えらそうに、カッコつけた主義を述べてる。いい加減にせい!
人に対して「誰かを生かそうという意志を試す」資格なんか、
ないの! 猟奇殺人者のくせに。
あの少女はどうなるの?
1作目と2作目のネタバラシのようなシーンが多数登場します。
これはずっとこれまで観てきた者にはうれしいですね。
面白味は1作目からだんだん落ちてきたように、私は思います。
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